DHLで海外へ荷物を送るとき、「段ボールは自分で用意する?」「DHLの箱は無料?」「プチプチやテープの使い方は?」「大きい箱だと追加料金がかかる?」と迷うことがあります。
DHL Expressの梱包は、利用する発送方法によって準備が変わります。店舗持ち込みの「DHL Express Easy」では専用の無料梱包材を利用できます。一方、集荷を利用する通常発送では、自前の丈夫な段ボールやDHLの資材を使い、適切に梱包してから引き渡します。
この記事では、DHL日本の公式梱包案内と2026年サービスガイドをもとに、初めてでも実行できる梱包手順、無料資材、税関検査への備え、追加料金につながる寸法・重量・形状の注意点を説明します。特に断りがない限り、日本からDHL Expressで一般的な非危険物の小包を発送する場合を対象にしています。
先に結論|DHLで送る前の5つの確認
- Express Easyか、集荷を利用する通常のDHL Expressかを決める
- 品物・送り先国・持ち込み店舗の受付条件を確認する
- 専用箱または丈夫な段ボールを選び、内部の品物を個別に保護する
- 箱内の隙間を埋め、天面・底面をH字形に封かんする
- 梱包後の外寸・実重量・外装形状を確認し、見積もりと追加料金の条件を見る
DHLの梱包は自分でする?発送方法別の違い
DHL Expressでは、アカウントのない個人でも、MyDHL+などから運送状を作成して集荷を依頼できます。また、全国の対応サービスポイントへ持ち込む「Express Easy」も選べます。どちらを利用するかで、必要な箱や梱包する場所が違います。
| 確認項目 | Express Easy(店頭持ち込み) | 通常発送(集荷など) |
|---|---|---|
| アカウント | 不要 | アカウントなしの単発送も可能 |
| 外装 | Express Easyの専用封筒・箱を使用 | DHL資材または自前の適切な箱 |
| 箱の提供 | 対応拠点で専用梱包材を無料提供 | アカウント保有者に無料資材注文制度。アカウントなしは問い合わせ |
| 梱包する場所 | 持ち込み先での箱詰めが可能な場合がある | 集荷までに原則梱包を完了 |
| 注意点 | 店舗の種類や内容品によって受付条件が異なる | 利用サービス、荷物の寸法・重量、内容品規定を確認 |
Express Easyでは、専用の封筒・箱の種類と重量に応じた料金体系が案内されています。自由に持ち込んだ大きな段ボールをそのままExpress Easyの料金で発送できる、という意味ではありません。詳しくはDHL Express Easy公式案内を確認してください。
なお、パートナーサービスポイントでは食品・液体などの受付に制限があります。DHLがある商品を輸送できることと、最寄りの取扱店で受け付けてもらえることは別です。店舗へ行く前に、利用する拠点と品物の条件を確認しましょう。
Express Easyの店頭発送では、オンラインで事前に運送状を作成すると手続きがスムーズです。本人確認書類など、持参すべきものも公式案内に従ってください。
DHLの無料梱包材と自前の段ボールの選び方
無料の専用箱は、誰でも同じ条件で注文できるわけではない
DHL Expressのアカウント保有者は、MyDHL+から梱包資材を発注できます。一方、アカウントがない場合はカスタマーサービスへの問い合わせが案内されています。Express Easyでは持ち込み発送に使う専用資材が無料提供されます。「資材が無料」と「送料・すべての追加料金が無料」は別なので注意してください。
DHLの資材には箱の各サイズ、エンベロープ、フライヤー、チューブ、運送状用ポケットなどがあります。たとえば公式の資材案内には、Box 2(33.7×18.2×8.1cm)、Box 5(33.7×32.2×34.5cm)、Box 8(54.1×44.4×40.9cm)などが掲載されています。これらは資材サイズの目安であり、利用できる発送方法や料金は別に確認する必要があります。
資材の種類はDHL公式の梱包資材一覧、アカウントがある場合の発注方法はアカウント保有者向け注文案内で確認できます。
自前の段ボールは丈夫で傷みのないものを選ぶ
通常発送で自前の箱を使う場合、荷物の重量・壊れやすさ・輸送距離に合う強度が必要です。DHLの公式案内では、重量のある商品や壊れやすい品物には二重・三重構造の段ボールを勧めています。古い箱をそのまま再利用するより、状態のよい頑丈な箱を選ぶ方が安心です。
古いバーコードや送り状は誤読の原因になるため取り除き、角のつぶれ・折り目の裂け・底抜けの不安がある箱は使用を避けます。箱選びの段階で、梱包後の外寸が料金判定に使われることも意識しましょう。

DHL Expressの梱包方法|5ステップ
基本となるのは、箱の強度を確保し、中身を動かさず、上面・底面を確実に封かんすること。DHL公式の荷物の梱包方法とポイントを確認しながら、次の順番で進めましょう。

1.梱包後の寸法・重量を見込んで箱を選ぶ
品物を無理に押し込まず、必要な緩衝材を入れられる箱を選びます。大きすぎる箱は中身が動きやすいうえ、容積重量が増える可能性があります。ただし、緩衝材を減らしてまで小さい箱に詰めるのは避けましょう。
2.商品を個別に保護する
ガラスや陶器などの壊れ物は、気泡緩衝材などでそれぞれ包み、商品同士が直接当たらないようにします。精密機器ではメーカーの輸送用資材が使えるかを確認し、突起・角・可動部を重点的に保護します。
3.箱の底・側面・上面の隙間を固定する
箱の底に緩衝材を敷いて品物を置き、側面・上面にも緩衝材を入れます。軽く動かしたときに中身が箱内で動かないことを確認します。重い品物は柔らかな紙だけでは支えきれない場合があるため、重量に合う固定方法を選びます。
4.天面と底面をH字形に封かんする
箱の中央の合わせ目だけでなく、左右の端の継ぎ目も梱包用テープで覆い、上下ともH字形に封かんします。紐や家庭用の弱いテープだけに頼らず、十分な幅と粘着力のある梱包用テープを使います。
5.運送状・必要書類を適切な位置に貼る
運送状は箱の広く平らな面に、角や継ぎ目をまたがないように貼り付けます。ラベルや書類の文字・コードを隠さないことが大切です。内容品に応じてコマーシャルインボイスなどの書類も準備し、DHLの案内に従って取り付けましょう。
税関検査で開封されても中身を守る梱包
国際貨物は、輸送中に税関・保安上の検査を受ける場合があります。DHL Express Easyの公式説明でも、集荷した荷物を開封、X線、探知犬などで検査する可能性があることや、アカウントのない発送者の非書類貨物の内容確認について案内しています。
重要なのは、検査で開けやすいように封かんを弱くすることではありません。外箱は通常どおり確実に閉じたうえで、開封後も各商品が個別に保護され、再梱包したときに壊れにくい内装を作ることです。
- 小物・壊れ物を個別に包み、箱を開けただけで商品がこぼれないようにする
- 商品名・数量の分かる簡単な内容品リストを内側に同封すると確認しやすい
- 必要以上に複雑なテープ巻きや何重もの固縛を避ける
- 申告内容と実際の中身を一致させ、商品名を具体的に記載する
- 輸送途中の開封・再封かんがあり得ることを踏まえ、緩衝材がずれにくい構造にする
ただし、密封が法令・安全上必要な品物では専用規則が優先されます。検査を想定して勝手に容器を開けやすく加工してはいけません。
DHLの規定外料金|重量・寸法・外装の注意点
DHLでは輸送料のほか、箱の重さ、大きさ、形状、外装の種類などに応じて手数料が発生する場合があります。以下はDHL日本の2026年サービスガイドに掲載された料金です。利用サービス・貨物種別により条件が異なり、将来の改定もあるため、発送時は最新ガイドを確認してください。
| 料金区分 | 2026年掲載額(免税) | 主な注意点 |
|---|---|---|
| 規定外貨物手数料(寸法) | 3,300円/梱包 | 最長辺100cm超、または2番目の辺80cm超など |
| 規定外貨物手数料(重量) | 17,000円/梱包 | 実重量・容積重量70kg超など、適用条件を要確認 |
| 特別貨物取扱料 | 3,300円/梱包 | 25kg超~70kg以下、段ボール以外の外装や円筒形など |
| 規定外貨物手数料(形状) | 48,000円/パレット | 積み重ねができないパレット貨物など |
寸法・重量の料金は、複数の条件に該当しても、すべてが重複請求されるわけではありません。2026年ガイドでは、重量による規定外貨物手数料の対象梱包には寸法による同手数料を適用しないこと、重量または寸法の規定外手数料が適用される場合に特別貨物取扱料を適用しないことが示されています。
一方、燃料割増金や需要増加時の割増金、その他の通関・サービス料金が別途発生する可能性があります。追加料金表の存在は、その貨物が必ず受託されることを意味しません。
例えばDHL Express Worldwideの通常の非パレット貨物は、2026年ガイド上では1梱包70kg以内、外寸120×80×80cm以内がサービス上限です。時間指定サービスにはより厳しい条件もあります。70kg超の料金項目を見て、通常の箱をそのまま引き受けてもらえると解釈しないでください。
料金や受託条件の最新版はDHL日本2026年サービスガイド・料金表(PDF)で確認できます。

大型の荷物を海外へ送る別の方法
荷物のサイズや重量が利用する配送サービスの規格に収まらない場合は、ほかの国際配送サービスも比較してみましょう。
海外発送サービス「ポチロジ」は、家具・自転車などの大型荷物を含め、個人・法人からの海外発送の相談に対応しています。梱包代行もありますが、別途オプション料金がかかります。
発送できる国・品物・サイズ・料金は個別の条件によって異なるため、事前に対応可否と見積もりを確認してください。
※ポチロジは広告提携先です。
容積重量とは?箱が大きいと料金に影響
DHL Expressの容積重量は、国際配送の料金計算で使われる箱の大きさに応じた重量です。基本的な計算式は次の通りです。
容積重量(kg)=梱包後の長さ(cm)×幅(cm)×高さ(cm)÷5,000
例えば、外寸60×40×40cmの箱なら、60×40×40÷5,000=19.2kg。品物と箱の実重量が5kgでも、料金は容積重量をもとに算定される可能性があります。端数処理、最低請求重量、契約料金などは利用するサービスの条件に従ってください。
容積重量と規定外貨物手数料は別の仕組みです。箱を小さくする前に必要な緩衝厚を確保し、破損リスクを増やさず、余分な空間だけを減らすのが基本です。
電池・液体・重量貨物は通常梱包と分けて判断
リチウム電池入りの機器は事前確認が必要
スマートフォン、ノートPC、電池内蔵のおもちゃなどは、リチウム電池の種類・取り付け状態・容量・梱包形態によって条件が異なります。DHLはIATAの危険物規則や該当する梱包基準への適合、必要な承認を求めています。2026年の充電状態(SoC)制限は一部の対象形態に適用されるもので、すべての電子機器を一律に30%以下にすればよいという意味ではありません。
DHL日本の個人向け案内では、モバイルバッテリーなどリチウム電池単体の発送はできないとされています。電子機器でもパートナーサービスポイントで受託できるかは別途確認しましょう。
香水・マニキュア・スプレー・食品も条件が異なる
香水やマニキュアは引火性液体に該当する可能性があります。スプレーにはエアゾールの規制があり、食品・液体はパートナーサービスポイントで受け付けない場合があります。一般的な小包と同じように「袋に入れて箱詰めすればよい」と判断しないでください。
発送可否を調べる際はDHL公式・規制品ガイドと個人向け発送FAQを参照してください。
パレット・重量貨物は専用の梱包要件を確認
重量物や複数箱をまとめる貨物では、DHL Express Worldwideのパレット上限や積み重ね可否などを確認し、パレット上での固定や荷重分散も検討します。DHL Global Forwardingなど別事業の貨物輸送サービスと、DHL Expressの一般的な小包を同じ規定で扱わないでください。
大型貨物で木枠・スキッド・パレット等の梱包方式を比較したい場合は、こちらを参考にしてください。
DHL梱包についてよくある質問
DHLの箱は無料でもらえますか?
Express Easyでは専用の封筒や箱を無料提供しています。通常発送でアカウントのある人は梱包資材の注文ができ、アカウントがない場合はカスタマーサービスへの問い合わせが案内されています。提供資材や利用条件は発送方法で異なります。
自分の段ボールでExpress Easyを利用できますか?
Express Easyは原則として所定の専用封筒・箱を使うサービスです。自前の外箱のまま送ることを前提にせず、利用する店舗での梱包方法・受付条件を確認してください。
DHLで送るとき、箱は新しいものが必要?
DHLは国際輸送の梱包ガイドで丈夫な箱を推奨しています。特に壊れ物や重量物には強度が重要です。古い箱を使う場合は傷みがないか厳しく確認し、不安があれば新しい箱を使ってください。
持ち込み前に運送状を作る必要がありますか?
Express Easyでは事前にオンラインで運送状を作成する方法が案内されています。店舗・サービスによって受付手順が異なる場合があるため、DHLの最新案内に沿って準備しましょう。
持ち込めばスタッフが梱包してくれますか?
Express Easyは専用梱包材が用意され、対応店舗で箱詰めできるサービスです。ただし、品物を安全に守る個別包装や緩衝材の準備が不要になるとは限りません。来店前に資材やサポート範囲を確認してください。
発送前の最終チェックリスト
まとめ|発送方法を決めてから梱包する
DHLの梱包で最初に決めるべきことは、Express Easyの店舗持ち込みか、通常のDHL Express発送かです。無料資材の使い方と受付条件が異なるため、まず発送方法を選びましょう。
そのうえで、丈夫な箱・個別包装・隙間固定・H字封かんを基本にして、税関検査にも耐える内装を整えます。最後に外寸・重量・形状を確認し、追加料金や品目別の受託条件をチェックすれば、発送時の手戻りを減らせます。
公式参考資料(2026年10月18日確認):荷物の梱包方法とポイント、Express Easy、アカウントなしの梱包資材、アカウントありの資材注文、2026年サービスガイド、個人向け発送条件、規制品ガイド



