梱包の基本|水濡れ・破損・飛び出しを防ぐ方法

梱包の基本を示す段ボールと梱包資材 梱包の基本

商品を発送するとき、

「とりあえず袋に入れれば大丈夫?」
「プチプチは巻いたけど、箱にも入れるべき?」
「箱の中に隙間があっても問題ない?」

と迷うことがあります。

梱包で大切なのは、見た目を豪華にすることではありません。

水濡れ、衝撃、箱の中での移動、中身の飛び出しを防ぐことが基本です。

この記事では、初めて商品を発送する人でも実践できるように、梱包の基本を順番に解説します。

梱包の基本は4つの危険を防ぐこと

梱包するときは、次の4つを確認します。

防ぎたいこと主な対策
水濡れOPP袋やビニール袋に入れる
衝撃・破損プチプチなどの緩衝材で守る
箱の中での移動隙間を紙や緩衝材で埋める
中身の飛び出し箱や袋の口をテープで確実に閉じる

商品によって必要な対策は異なります。

衣類やぬいぐるみは水濡れ対策が中心ですが、食器やガラス製品は水濡れだけでなく、衝撃と箱の中での移動も防がなければなりません。

迷ったときは、次の順番で考えると梱包しやすくなります。

梱包前に商品の状態を確認する

最初に、発送する商品を確認します。

  • 汚れや傷はないか
  • 部品や付属品はそろっているか
  • 壊れやすい部分はどこか
  • 水に弱い素材ではないか
  • 折れたり型崩れしたりしないか

フリマアプリなどで販売した商品は、梱包前の状態を写真に残しておくと安心です。

付属品が多い場合は、梱包しながら確認するのではなく、先にすべて並べておきましょう。小さな部品は袋へまとめると、入れ忘れや箱の中での紛失を防げます。

水濡れを防ぐために内袋へ入れる

本、衣類、紙製品、布製品などは、商品を直接封筒や紙袋へ入れず、先にOPP袋やビニール袋へ入れます。

外側の封筒や箱が雨で濡れても、内袋があれば商品まで水が届きにくくなります。

メルカリの公式ガイドでも、商品をビニール袋へ入れてから外袋へ入れる二重包装が案内されています。

内袋へ入れるときのポイントは次のとおりです。

  • 商品に合った大きさの袋を使う
  • 袋の口をテープなどで閉じる
  • 無理に押し込んで商品を曲げない
  • 衣類は余分な空気を抜いて厚みを抑える
  • 粘着部分が商品へ直接触れないようにする

食品用ラップは身近ですが、商品によっては表面へ密着したり、湿気がこもったりすることがあります。長時間触れた状態で送る場合は、梱包用の袋を使う方が無難です。

水濡れ対策をもう少し具体的に確認したい場合は、OPP袋・ポリ袋を使った防水梱包の基本も参考にしてください。

壊れやすい商品は緩衝材で守る

食器、ガラス製品、CDケース、アクリル製品、精密機器などは、配送中の衝撃から守る必要があります。

一般的には、プチプチと呼ばれる気泡緩衝材を使います。

商品全体を覆い、テープで固定します。ただし、テープを商品へ直接貼らないようにしましょう。

特に守りたい場所は次のとおりです。

  • 商品の角
  • 薄くて折れやすい部分
  • 突起している部分
  • フタや部品の接続部分
  • ガラスや陶器の縁

複数の商品を同じ箱へ入れる場合は、まとめて一度だけ包むのではなく、基本的には一つずつ保護します。商品同士が直接ぶつからないようにしてください。

ヤマト運輸は、割れ物を新聞紙やエアーキャップなどで包んだうえで、ダンボールなどを使って輸送に適した状態にするよう案内しています。

なお、プチプチだけを巻いた状態は、外装として十分とは限りません。ヤマト運輸では、緩衝材だけの簡易梱包は荷物を受け付けられない場合があると案内されています。

緩衝材は外箱の代わりではなく、箱や袋の中で商品を守るものと考えましょう。

荷物に合う緩衝材で迷う場合は、プチプチ・紙・エアークッションなどの使い分けも確認しておくと選びやすくなります。

商品に合った箱・袋・封筒を選ぶ

外側の梱包材は、商品の硬さや壊れやすさに合わせて選びます。

封筒が向いているもの

  • 薄い書類
  • 折れ対策をしたカード
  • 薄手の本
  • 小さくて壊れにくいもの

紙の封筒を使う場合も、商品は内袋へ入れて水濡れを防ぎます。

宅配袋や紙袋が向いているもの

  • 衣類
  • タオル
  • 布小物
  • 柔らかいぬいぐるみ
  • 箱がなくても壊れにくいもの

ヤマト運輸では、輸送に適した梱包がされていれば、封筒や紙袋でも宅急便として送れると案内しています。

ただし、振動や圧力で壊れるものには向きません。

ダンボールが向いているもの

  • 食器やガラス製品
  • 家電や精密機器
  • 型崩れさせたくない靴やバッグ
  • 複数の商品をまとめて送る場合
  • 重いもの
  • 外からの圧力に弱いもの

箱が大きすぎると、中で商品が動きやすくなり、送料も上がる可能性があります。商品と緩衝材が無理なく入る範囲で、できるだけ近い大きさを選びましょう。

再利用したダンボールでも発送できますが、次のような箱は避けます。

  • 濡れて柔らかくなっている
  • 穴や大きなへこみがある
  • 汚れや強いにおいがある
  • 重い商品に対して厚みが足りない
  • 古い送り状やバーコードが残っている

箱の中の隙間を埋める

商品を緩衝材で包んでも、箱の中で大きく動けば破損する可能性があります。

商品を箱へ入れたら、周囲の隙間を埋めましょう。

隙間を埋めるものには、次のような選択肢があります。

  • 丸めた紙
  • エアークッション
  • 気泡緩衝材
  • 専用の紙製緩衝材

隙間へ詰めたあと、箱を軽く動かして確認します。

箱の隙間を埋める

中から大きく動く音がする場合は、まだ固定が足りません。ただし、商品が壊れるほど強く押し込んだり、緩衝材を詰めすぎて箱を膨らませたりしないよう注意してください。

ヤマト運輸も、割れ物について、箱の中で動かないように緩衝材などで隙間を埋めるよう案内しています。

箱の中で荷物が動く場合は、側面や上部まで含めた隙間の埋め方を確認してください。

箱や袋の口を確実に閉じる

最後に、輸送中に開かないようにテープで封をします。

ダンボールには、梱包用のOPPテープ、クラフトテープ、布テープなどを使います。マスキングテープやセロハンテープは、仮止めには便利ですが、外装を閉じるには粘着力や強度が足りない場合があります。

箱を閉じるときは、底面も確認してください。

以前使った箱は、古いテープが劣化している可能性があります。古いテープだけに頼らず、必要に応じて新しい梱包用テープで補強します。

袋を使う場合も、付属の粘着テープだけでは不安なときは、口の部分を追加で留めます。

ただし、テープを増やしすぎると受け取った人が開けにくくなります。安全に届き、刃物を深く入れなくても開封できる状態が理想です。

発送前の最終チェック

発送する前に、次の項目を確認しましょう。

割れ物を送る場合は、梱包だけでなく、受付時に割れ物であることも伝えます。配送会社が用意する注意シールは補助的な表示なので、シールだけに頼らず、中身を守れる梱包を行うことが大切です。

梱包は「中身に合わせる」のが基本

梱包に、すべての商品へ共通する一つの正解はありません。

大切なのは、発送する商品について、

  1. 水に弱いか
  2. 衝撃で壊れるか
  3. 折れたり型崩れしたりするか
  4. 箱の中で動かないか
  5. 袋や箱から飛び出さないか

を順番に考えることです。

高価な資材をたくさん使えば安全になるとは限りません。商品の特徴に合わせて、内袋、緩衝材、外装を使い分けましょう。

梱包の三層構造

梱包辞典では、今後、本、衣類、CD、ぬいぐるみ、食器など、商品別の具体的な梱包方法も紹介していきます。

参考情報

※配送方法、取り扱い条件、サイズ、料金などは変更される場合があります。発送前に、利用する配送会社やサービスの最新情報をご確認ください。