ダンボールに荷物を入れたとき、周囲に隙間があると配送中に中身が動き、ぶつかり・角打ち・擦れの原因になります。
隙間を埋めるときは、単に緩衝材を詰め込むのではなく、底・側面・上部のどこに空間があるかを見て、中身が大きく動かない状態を作ることがポイントです。
この記事でわかること
- 箱の隙間を埋める理由
- 底・側面・上部の埋め方
- 紙・プチプチ・エアークッションの使い分け
- 詰めすぎを避けるポイント
- 複数の荷物を同梱するときの固定方法
なぜダンボールの隙間を埋める必要がある?
ヤマト運輸は、ダンボールの中に隙間があると、運送中に荷物同士がぶつかる可能性があるため、新聞紙・エアキャップ・タオルなどで埋めて中身が動かないようにするよう案内しています。
特に壊れ物や精密機器は、商品そのものをプチプチで包んでいても、箱の中で何度も移動すれば角や側面へ衝撃が繰り返し加わります。
商品を包むことと、箱内で固定することは別の工程と考えます。
隙間埋めに使える主な資材
| 資材 | 向いている使い方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 丸めた紙・クラフト紙 | 細かな隙間、側面、上部 | 固く丸めすぎない |
| エアークッション | 軽い荷物の大きな空間 | 重量物の支えには向きにくい |
| プチプチ | 商品周囲の隙間、底面保護 | 強く押し込みすぎない |
| フォーム材 | 精密機器、角・側面の固定 | 商品形状に合う厚みを選ぶ |
| ダンボール板・仕切り | 複数商品の区画分け、面固定 | 商品表面へ硬い板を直接当てない |
緩衝材そのものの違いは「緩衝材の種類と選び方」で詳しく解説しています。
箱の隙間は「底・側面・上部」の順に見る

1.まず箱の底に緩衝材を敷く
割れ物や精密機器では、箱の底へ商品を直接置かず、プチプチ・フォーム・丸めた紙などを敷いて底面からの衝撃をやわらげます。
ヤマト運輸も食器類の梱包で、ダンボールの底面へ緩衝材を敷き詰めてから商品を入れる方法を案内しています。
2.荷物を入れて左右の空間を見る
商品を箱の中央付近へ置き、側面の隙間を確認します。片側だけへ寄せて固定すると、一方向からの衝撃が商品へ直接伝わりやすくなるため、可能な範囲で周囲に緩衝層を作ります。
3.側面の隙間を埋める
紙を使う場合は、くしゃくしゃに固めるのではなく、空気を含ませるようにふんわり丸めて入れます。
ASKULも、紙緩衝材を隙間埋めに使う場合、強く固めすぎるとクッション性が低下すると説明しています。
箱を軽く左右へ動かし、中身が大きく滑るようなら緩衝材を追加します。
4.最後に上部の空間を埋める
ふたを閉じる前に、商品の上側に大きな空間がないか確認します。上部が空いていると、箱が上下に揺れたとき中身が跳ねることがあります。
ただし、ふたを閉じるために緩衝材を強く押し込むのは避けます。箱を閉じたときに商品へ強い圧力がかからない程度に調整します。
荷物の種類で埋め方を変える
| 荷物 | 隙間処理のポイント |
|---|---|
| 食器・ガラス | 商品を個別包装し、底・側面・上部を緩衝材で固定する |
| 本・書類 | 横滑りを防ぎ、箱が大きすぎる場合は側面を中心に埋める |
| パソコン・モニター | フォーム等で周囲を支え、画面や筐体へ直接圧力をかけない |
| フィギュア | 細い突起を押さえず、包んだ本体・小箱の周囲を固定する |
| 衣類・バッグ | つぶしすぎず、外装内で大きく移動しない程度に調整する |
複数の商品を同じ箱へ入れる場合
複数の荷物を同梱する場合は、商品同士がぶつからないことも重要です。
- 重いものを下、軽いものを上にする
- 割れ物は1個ずつ包む
- 硬い商品と傷付きやすい商品を直接接触させない
- 必要に応じてダンボール板や仕切りを使う
- 商品同士の隙間にも緩衝材を入れる
ヤマト運輸も、1箱に複数のものを詰める場合は重いものから入れ、隙間を作らないよう案内しています。
箱が大きすぎるなら、隙間材を増やす前に箱を見直す
商品に対して箱が大きすぎると、大量の緩衝材が必要になり、梱包後のサイズも大きくなります。隙間を大量の紙で埋めるより、商品に合う箱へ変えた方が梱包しやすい場合があります。
箱のサイズ・強度は「ダンボールの選び方」で確認してください。
隙間埋めで避けたいNG例
- 商品を箱へ入れただけで、周囲が空いたまま発送する
- 新聞紙や紙を石のように固く丸めて押し込む
- 液晶・ガラス・突起部へ硬い緩衝材を直接押し付ける
- ふたが盛り上がるほど上部へ緩衝材を詰める
- 重い商品をエアークッションだけで支える
- 大きすぎる箱を大量の隙間材だけで無理に使う
発送前チェックリスト
まとめ
梱包の隙間を埋めるときは、底へ緩衝層を作る → 商品を置く → 側面を埋める → 上部を調整するの順で考えると分かりやすくなります。
緩衝材を大量に詰めることが目的ではありません。箱の中で商品が大きく動かず、同時に押しつぶされない状態を作ることが重要です。
参考:ヤマト運輸「荷物の梱包方法の基本」、ASKUL「紙の緩衝材の種類と選び方」(2026年9月19日確認)


