発送用のダンボールは、ただ「荷物が入ればいい」わけではありません。
大きすぎる箱は中で荷物が動きやすく、小さすぎる箱は緩衝材を入れる余裕がなくなります。
さらに、同じ大きさの箱でも厚みや材質によって強度は変わります。
この記事では、ダンボールを選ぶときに見るべき「サイズ・厚み・強度」を、荷物別にわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 荷物に合うダンボールサイズの決め方
- 内寸と組み立て後の外側寸法の違い
- 3mm・5mm・8mmのダンボールの使い分け
- 軽い物・壊れ物・重量物に合う箱の考え方
- 再利用ダンボールを使うときの注意点
ダンボール選びは「サイズ・厚み・強度」で考える
発送用ダンボールを選ぶときは、次の3点を順番に確認すると失敗しにくくなります。
- 荷物と緩衝材が無理なく入るサイズか
- 荷物の重さや壊れやすさに合う厚みか
- 箱そのものが輸送に耐えられる状態・材質か
ヤマト運輸も、荷物の性質・重量・容積に応じて、運送に適した梱包をするよう案内しています。
重い荷物は無理に大きな箱へまとめず、小さい箱へ分けることも推奨しています。
まず荷物の大きさを測る
最初に、発送する物の長さ・幅・高さを測ります。
壊れ物の場合は、商品そのものだけでなく、プチプチなどの緩衝材を巻いた後にどれくらい大きくなるかも考えます。

ダンボールワンでは、オーダー箱の内寸について、入れたい商品のサイズに5〜10mm程度の余裕を持たせることを推奨しています。ただし、壊れ物など緩衝材が必要な荷物では、その厚みも含めて余裕を取る必要があります。
内寸と外側の寸法は別物
ダンボールを選ぶときは、「中にどれだけ入るか」と「発送サイズが何cmになるか」を分けて考えます。
| 見る寸法 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 内寸 | 箱の内側の長さ・幅・深さ | 荷物が入るか確認するとき |
| 組み立て後の外側寸法 | 完成した箱の外側の大きさ | 宅配便サイズを確認するとき |
ダンボールワンでは、宅配便サイズは組み立て後の外側寸法の3辺合計で決まると案内しています。
箱の商品ページに書かれている「内寸」だけを見て、発送サイズを判断しないようにしましょう。
宅配便の測り方は「宅配便サイズの測り方|60・80・100サイズの決め方と重さの注意」で詳しく解説しています。
ダンボールの厚みはどう選ぶ?
ダンボールには、波状の中芯の高さによっていくつかの厚みがあります。代表的なのが、3mm前後のBフルート、5mm前後のAフルート、8mm前後のWフルートです。

| 種類 | 厚みの目安 | 向いている荷物の例 |
|---|---|---|
| B/F | 約3mm | 小型・軽量の商品、60〜100サイズ程度の発送箱 |
| A/F | 約5mm | 一般的な発送・梱包、日用品、本、衣類など |
| W/F | 約8mm | 大型品・重量物・衝撃を受けやすい荷物 |
ダンボールワンでは、3mmのB/Fは比較的小さく軽い物、5mmのA/Fは一般的な出荷・梱包、8mmのW/Fは大型品や重量物・輸出用などに使われると案内しています。
厚いダンボールほど必ず強いわけではない
ここは誤解しやすいポイントです。
ダンボールの強度は、厚みだけでは決まりません。
表面の紙(ライナー)、波状の中芯、フルートの種類などの組み合わせでも変わります。
たとえば、5mmでも強化芯を使ったAフルートは、一般的な5mm箱より硬く強度があります。
一方、8mmのWフルートは厚みがあり、衝撃吸収性や突き破りに対する強さが高いという特徴があります。
重量物や大型品でさらに箱の強度を重視する場合は、強化ダンボールの種類と選び方も確認してください。
荷物別のダンボールの選び方
| 荷物 | 箱選びの考え方 |
|---|---|
| 服・ぬいぐるみ | 軽量なので強度よりサイズ合わせを優先。無駄に大きい箱を避ける |
| 本・CD・DVD | 冊数が増えると重くなるため、底がたわまない箱を選ぶ |
| 食器・ガラス | 緩衝材の厚みを含めた内寸を確保し、箱内で動かない大きさにする |
| パソコン・精密機器 | 緩衝スペースを十分に取り、外圧に耐えやすい箱を選ぶ |
| 金属部品・重量物 | 小さめで強度の高い箱を使い、重量を1箱へ集中させすぎない |
ぬいぐるみは軽量でも、圧縮の可否や型崩れ対策で外装の選び方が変わります。具体的な梱包手順はこちらで確認できます。
ヤマト運輸も、ダンボールの中に隙間を残すと荷物同士がぶつかる可能性があるため、新聞紙やエアキャップなどで中身が動かないようにすることを案内しています。
大きすぎる箱は避ける
大きい箱なら何でも入るため使いやすそうに見えますが、発送用としてはデメリットもあります。
- 隙間が増えて荷物が動きやすい
- 必要な緩衝材が増える
- 宅配便サイズが上がりやすい
- 箱の中で重量が偏りやすい
荷物を安全に守れる余裕は必要ですが、必要以上に大きな箱を使う理由はありません。
梱包後に軽く箱を揺らし、中身が大きく動かない状態を目安にします。
手元のダンボールが大きすぎる場合は、荷物に合わせて箱を小さく加工する方法もあります。
小さすぎる箱も危険
反対に、送料を抑えるために小さすぎる箱へ押し込むのも避けます。
- 緩衝材を入れるスペースがなくなる
- 商品が箱の内側へ直接当たる
- ふたが浮いて外形寸法が大きくなる
- 箱の側面が膨らみ、つぶれやすくなる
箱を閉じたときにふたが自然に合わない、側面が膨らむ、商品が箱へ食い込んでいる場合は、ひと回り大きい箱へ変更します。
重い物ほど「小さく・強い箱」を意識する
本、食器、金属部品などは、見た目以上に重量が出やすい荷物です。
ヤマト運輸は、重い荷物について、ダンボールが壊れる可能性もあるため無理をせず小さい箱へ小分けするよう案内しています。大きな箱へ大量に詰めるより、持ち上げられる重量に分ける方が箱にも負担をかけにくくなります。
重量物では、箱本体だけでなく底面の封かんも重要です。重い荷物では十字貼りやH貼りなどで底面を補強します。
再利用ダンボールは状態を確認する
通販などで届いたダンボールを再利用すること自体はできますが、発送前に箱の状態を確認します。
- 角が大きくつぶれていないか
- 底面に破れや穴がないか
- 湿気を吸って柔らかくなっていないか
- 折り目が何度も曲げられて弱くなっていないか
- 古い送り状やバーコードが残っていないか
ダンボールの強度は湿度や使用条件によっても変わります。重量物や壊れ物を送る場合は、傷みの目立つ再利用箱より、状態の良い箱を使う方が安全です。
ダンボール選びで避けたいNG例
- 商品が入るかだけで箱を選ぶ
- 緩衝材の厚みを考えずに内寸を決める
- 軽い物用の薄い箱へ重量物を大量に詰める
- 大きすぎる箱に入れ、隙間をそのままにする
- 小さすぎる箱へ無理に押し込む
- 厚みだけを見て強度を判断する
- 湿って柔らかくなった再利用箱を使う
- 発送サイズを内寸だけで判断する
発送前チェックリスト
梱包が終わったら、発送前に荷物のサイズも確認しましょう。宅配便のサイズ区分や測り方は「宅配便サイズの測り方」で詳しく解説しています。
ダンボールの選び方でよくある質問
発送用なら5mmのダンボールを選べば大丈夫ですか?
5mmのAフルートは一般的な発送・梱包に広く使われていますが、すべての荷物に最適とは限りません。
軽量・小型品なら3mmでも足りる場合があり、大型品や重量物では8mmや強化材質が向く場合があります。
商品と箱の間は何cm空ければいいですか?
荷物によって必要な余裕は異なります。衣類など柔らかい物と、食器やパソコンのように緩衝材が必要な物では必要なスペースが違います。
商品寸法だけではなく、実際に使う緩衝材の厚みを含めて内寸を決めてください。
ダンボールが大きいほど丈夫ですか?
箱の大きさと強度は別です。むしろ同じ材質なら、箱が大きくなるほど荷物や積載による負荷を受けやすくなります。
大型・重量物では、サイズだけでなく材質・厚み・箱の状態まで確認します。
通販のダンボールを再利用してもいいですか?
箱が乾いていて、角・底面・折り目などに大きな傷みがなければ再利用できます。
ただし、重量物や壊れ物では箱の劣化がリスクになるため、傷みがある場合は新しい箱へ交換します。
まとめ
ダンボール選びでは、荷物と緩衝材が入る内寸 → 荷物に合う厚み・材質 → 梱包後の外側寸法の順で確認すると分かりやすくなります。
3mm・5mm・8mmといった厚みはひとつの目安ですが、強度は厚みだけで決まりません。
軽い荷物、壊れ物、重量物それぞれに合わせて、無駄に大きすぎず、輸送中に荷物を守れる箱を選びましょう。
参考:ダンボールワン「サイズ(寸法)について」、ダンボールワン「材質・強度・結束について」、ダンボールワン「厚さ8mmと5mm強化芯では、どちらの強度が高いですか?」、ヤマト運輸「荷物の梱包方法の基本」(2026年9月18日確認)





