ドライフラワーをメルカリで売ったり、プレゼントとして郵送したりするときは、花びらを緩衝材で押さえ込まず、茎元や作品の土台を固定することが大切です。乾燥した花や葉はちょっとした振動で落ちやすく、長い茎は箱の中で移動すると折れることがあります。
この記事では花束・スワッグを中心に、元箱がない状態での梱包6手順、花をつぶさない箱内固定、少量の花材・リースとの違い、湿気対策と発送方法まで解説します。完成したドライフラワーの発送が対象です。生花を保存加工店へ送るときに使う保水処理とは異なります。
ドライフラワーの梱包で守るべき部分
生花と違い、乾燥した花は水を与えて保護するものではありません。発送時の弱点は花頭の圧迫・茎の折れ・作品全体の箱内移動・湿気です。ドライフラワー専門店も、配送中の揺れで多少の花や葉が落ちること、湿気を避け早めに開封することを案内しています。
| 形状 | 主に固定する部分 | 触れさせたくない部分 |
|---|---|---|
| 花束・スワッグ | 束ねた茎元、丈夫な包装紙の部分 | 花びら、穂先、飛び出した葉 |
| 長い茎付き花材 | 茎・保護紙・支持台紙 | 花の先端、細枝 |
| 花首など小さな花材 | 硬いケース、仕切り付き台紙 | 花弁と上ぶたの接触部分 |
| リース | 針金やつるなど丈夫な土台 | 表面の花や装飾 |
| 花器付き作品 | 花器の底・側面や専用ホルダー | 花・茎の付け根、ガラスの縁 |
形が崩れている、茎が折れている、カビや湿った部分がある場合は、発送前に状態を確認します。販売品なら、全体の正面・背面・花頭と梱包後の写真を残し、商品説明に花落ちしやすい性質があることを伝えておくと、購入者にも状態が伝わりやすくなります。
梱包前にそろえる資材と外箱
| 必要な資材 | 使い方と選ぶ理由 |
|---|---|
| 丈夫なダンボール箱 | 花頭が上ぶた・側面へ当たらず、支持材を入れられる大きさ |
| 薄い包装紙・更紙 | 花に直接硬いものが当たるのを避け、束をゆるく覆う |
| OPP袋・透明フィルム | 乾燥済みの花の外側を水濡れから保護。花を押しつぶす小さな袋は使わない |
| 厚紙・フォーム・中敷き | 茎元・リースの土台を支持する部品 |
| 紙テープ・結束ひも | 保護紙や土台を箱に固定。花びら・茎へ粘着面を直接当てない |
| 紙緩衝材・気泡緩衝材 | 箱の壁や丈夫な支持材の周辺に配置。花頭には押しつけない |
| 小袋入り乾燥剤(必要なら) | 箱内の湿気対策の補助。花に直接触れず、破れない位置へ固定 |
外箱は花の大きさぎりぎりにしません。花頭を押さえずに固定できる余裕が必要です。一方、箱が大きいだけで固定しないと中で花束が移動します。花の周りの空間は確保し、茎元や包装側で動きを止めるようにしましょう。
ドライフラワーを密閉袋へ押し込むのではなく、完全に乾いた花材を、つぶれない大きさの保護フィルムで覆う方が適しています。輸送中の水濡れ対策については防水梱包のやり方も参考になります。
花束・スワッグの梱包6手順
以下は、持ち手に束ねた茎があり、リボンや包装紙でまとめた一般的なドライフラワー花束・スワッグの例です。茎が極端に短い作品、花弁が密集した作品、壊れやすい特殊な装飾がある場合は、専用の支持材・ケースを優先してください。

- 乾燥状態と破損を確認する。茎元・葉・花頭を軽く目視し、十分乾いているか確認。すでに折れかけた枝や外れた装飾は無理に触らず、購入者へ状態を伝えます。
- 花の周りをゆるく保護する。薄葉紙・更紙やゆとりのある保護フィルムを花の外側に沿わせます。花びらを直接押さえ込まず、花頭を包む先端が箱のふたに触れないようにします。
- 箱に中敷きと支持材を置く。箱の底へ厚紙の中敷きや緩衝材を入れ、束ねた茎元の位置を決めます。寝かせる梱包なら、花頭が箱の底へ沈んで潰れないよう持ち手側の支持を調整します。
- 茎元または包装を固定する。茎を覆う丈夫な包装紙の外側や持ち手の部分を、紙テープやひもで中敷きへ固定します。細い裸の茎や花首にテープを直接貼らないでください。
- 花頭へ触れない部分を緩衝する。包装紙の外側と箱の壁、茎元・支持台紙の周囲に緩衝材を追加。花びらと箱の側面・上面の間は空間を残し、花の先端に重い資材を載せません。
- 動きとふたの圧迫を確認して封かんする。開いた箱のまま、支持材をそっと触れてぐらつきを確認。花がふたに接触しないことを確かめたら、テープで封かんします。箱を強く振る試験はしません。
立てて固定するか、寝かせて固定するかは束の形と箱の構造で決まります。専門店Flower Smith Marketでは花材を保護フィルム・新聞紙で包み、包装部分を縦箱にテープ固定して発送しています。自分で梱包するときも、花頭ではなく包装や茎元を支えるという考え方が参考になります。
箱の中で花を動かさない固定方法
花束は茎元を支え花頭に空間を残す
台紙を使うなら、茎元を留める場所を決めてから箱底へ設置します。紙やフィルムを巻いた持ち手を幅の広いテープで台紙へ留める、または台紙に穴を開けて結束ひもで固定する方法が考えられます。テープの粘着面は作品そのものに触れさせず、ひもも茎を締め付けないようにします。
梱包に使う紙やプチプチは、花頭を囲う保護壁として役立つ場合がありますが、保護壁を花へ接触させて固定してはいけません。段ボールの空間が大きい場合は、茎元・台紙を固定したうえで、箱側面と支持材の隙間を埋めます。箱内固定の基本は梱包の隙間の埋め方も確認してください。
茎が長い花材は切らずに発送できるか確認する
長い花材は先端が箱壁へ当たりやすくなります。長尺の箱を用意し、茎を傷めない位置で束を保持するのが先決です。どうしても配送サイズに収まらない場合、発送者の判断だけで茎を切らず、購入者へ事前に確認してください。切った後の長さを出品説明・写真と一致させる必要があります。
Flower Smith Marketでは自社の発送規格に合わせて花材をカットする運用を案内していますが、これは同店が販売時に示した条件であり、フリマの購入品を無断で短くしてよいという意味ではありません。

小さな花材とリースは梱包を変える
少量の花首・押し花用素材は硬いケースを使用
かすみ草や小花の花首など、厚みの少ない小さな素材は、薄型ケースや中仕切りのある小箱を使える場合があります。ケース内で素材が重なって押し潰されないようにし、ふたが花に当たらない深さを選んでください。柔らかい封筒だけに直接入れるのは避けます。
Farm Eolicaでは花首タイプを厚さ3cm以内のハードケースでクリックポスト発送し、長い茎付きの商品は宅配便に分けています。ただし、これは販売店の梱包済み商品と規格に基づく一例。すべての花材が薄型配送できるわけではありません。
リースは花ではなく土台を数か所で固定
リースは花束と異なり、束ねた茎元がありません。厚紙の中敷きに穴を開け、リース土台の丈夫な場所を3〜4か所程度、ひもやワイヤーで留める方法があります。花・実・接着した装飾を留め具で挟まないことが重要です。
フラワーエデュケーションジャパンでは、プリザーブドフラワーのリースを厚紙台紙へ3〜4か所ワイヤー固定する方法を紹介しています。ドライフラワーリースにも土台を支持する考え方は応用できますが、花材の強度と形状は異なります。ワイヤー端は台紙裏で処理し、外箱や作品を突き破らないよう保護してください。
ガラス花器などの容器に固定されたアレンジメントは、花だけでなく容器の破損リスクもあります。容器底を支え、容器が動かない構造にしたうえで、花の周囲に空間を確保します。ガラスを花と一体でプチプチにきつく巻く方法は避けましょう。

湿気・花落ちを防ぐための発送注意
ドライフラワーは湿気が多い場所で色や形が劣化しやすく、状態によってはカビが出るおそれがあります。包装前に十分乾いているか確認し、雨の日は濡れた場所で梱包しないようにします。袋に入れる際も、完全に乾いていない花を密閉してはいけません。
乾燥剤を使う場合は、破れない小袋入りを花と接触しない位置に置きます。乾燥剤はあくまで補助で、濡れた花を乾燥させる用途ではありません。湿気に弱いこと、到着後は早めに開封し風通しのよい場所で飾ることを伝えると親切です。
乾燥した花は、注意して梱包しても輸送中の振動で少量の花や葉が落ちる場合があります。専門店のkano-hanaや「冬の葉」もこの性質を案内しています。花落ちゼロと断定せず、輸送で避けられる衝突や圧迫を減らすことに重点を置きましょう。
ワイヤーやとげのある素材は開封時にも危険です。先端を保護し、開封時に指へ刺さらない位置へ固定してください。
メルカリ・個人発送の配送方法
配送サービスは花材そのものの寸法ではなく、保護ケース・中敷き・緩衝材を含めた完成箱の寸法・重量から選びます。花を圧縮したり、花頭に箱を押し付けたりして規格に合わせないでください。
| 商品形状 | 候補となる発送方法 | 判断ポイント |
|---|---|---|
| 薄く収まる小花材・花首 | クリックポスト、ネコポス等 | 剛性ケースで保護した後でも規格内か確認 |
| 小さめの花束・スワッグ | 宅急便・ゆうパック等 | 花頭への上面・側面接触を避ける外箱を選ぶ |
| 丈の長い花材・大きな作品 | 規格内の大型宅配便等 | 長さ、箱の強度、配送会社の取扱上限を確認 |
| リース・花器付き作品 | 宅急便・ゆうパック等 | 土台・容器を固定できる箱と補償条件を確認 |
クリックポストは長辺34cm以内・3辺計60cm以内、郵便ポストへ差し出せる厚さで、重量2kg以内が基本条件です。ポスト投函できる厚みの目安は3cmですが、花材を押し潰して収めるものではありません。
ネコポスは長辺34cm以内・3辺計60cm以内、厚さ3cm以内・重量1kg以内です。一般の個人客は契約先のフリマ・オークションサービス経由など利用条件があるため、自由に通常窓口から差し出せるわけではありません。いずれの配送方法も、最新の引受条件・補償・料金を公式ページで確認しましょう。
箱を封かんしたら、宅配便サイズの測り方を参考に縦・横・高さを測ります。プレゼント用の包装を残したい場合は、見せるラッピングと配送用外装を分けるのが基本です。
まとめ|花に触れず茎元や土台を支える
ドライフラワーの発送では、花束は茎元、リースは土台、小さな花材は硬いケースを固定し、花びらそのものには強い圧力を掛けないことが基本です。完全に乾燥させ、箱の中で動かないよう支持して、保護材込みのサイズから配送方法を選んでください。
参考にした専門店・配送会社の情報
- Flower Smith Market:ドライフラワーの保護紙と箱内固定例
- ダンボールワン:ドライフラワーの梱包と発送方法
- フラワーエデュケーションジャパン:リースの土台固定例(プリザーブドフラワー)
- Farm Eolica:花首と長い茎の配送方法
- kano-hana:ドライフラワーの花落ち・湿気に関する注意
- 冬の葉:輸送・開封時の花落ちについて
- 日本郵便:クリックポストの規格
- ヤマト運輸:ネコポスの規格・利用条件
調査・公式情報確認日:2026年10月24日。花束の支持材・台紙の留め方などは専門店の事例を参考にした実用的な梱包提案であり、すべての花材で破損を防止できることを保証するものではありません。生花の保水梱包とは異なり、完成したドライフラワーへの水の追加はしないでください。


