通帳を送るには?安全な郵送方法と書留・レターパックの違い

通帳を送る方法 発送の知識
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「家族へ通帳を送りたい」
「銀行の手続きで通帳を郵送する必要がある」
「普通郵便で送って大丈夫?」
と不安になることがありませんか。

通帳は現金そのものではありませんが、口座情報や取引記録が記載された重要物です。安全性を考えるなら、まず送付先の指定方法を確認し、指定がなければ追跡と配達記録がある方法を検討するのが基本です。

先に結論|通帳を送るときの考え方

  1. 銀行・会社・家族など送付先から指定された方法があれば最優先する
  2. 指定がない場合は、追跡・配達記録・補償がある簡易書留を第一候補にしやすい
  3. レターパックプラスは追跡+対面配達だが、損害賠償はない
  4. 普通郵便・特定記録・レターパックライトは郵便受け配達なので、重要物では特徴を理解して選ぶ
  5. 通帳は防水袋+厚紙+封筒で、水濡れ・折れ・飛び出しを防ぐ
  6. 暗証番号を書いたメモや、不要なキャッシュカードは同封しない
  7. 発送後は受領証・追跡番号を到着確認まで保管する

この記事では、日本国内で通帳を郵送する場合を想定し、日本郵便の現行サービスと金融機関の実際の送付方法をもとに整理します。

通帳を送る前に送付先の指定方法を確認する

銀行、行政機関、会社などへ通帳を送る場合は、まず案内書類・公式サイト・窓口で指定された送付方法を確認してください。

「返信用封筒を使用」「簡易書留で送付」「この住所へ郵送」など指定がある場合は、その案内を優先します。自己判断で別の送付方法へ変えると、受付方法や料金受取の条件が合わない場合があります。

銀行へ送る場合は、送付先住所を公式な案内で確認してください。
メールやSMSに書かれた住所だけを見て通帳を送らず、銀行の公式サイト・公式書面・正規の問い合わせ窓口で確認します。

指定がないなら簡易書留を第一候補にしやすい

通帳だけを安全性重視で郵送するなら、送付先から別の指定がない限り、簡易書留は有力な選択肢です。

日本郵便の簡易書留は、引受けと配達を記録し、郵便追跡ができ、万一の亡失・き損では5万円を限度とする実損額の賠償があります。料金は基本の郵便料金に350円を加算します。

金融機関でも、ゆうちょ銀行は再発行した通帳を「転送不要・簡易書留郵便」で送付しています。三菱UFJ銀行も、再発行した紙通帳を登録住所へ簡易書留・転送不要扱いで送ると案内しています。

金融機関自身も簡易書留を使っている

これは「個人が通帳を送るときは必ず簡易書留」という法律上のルールではありません。ただ、通帳のような重要物を追跡・配達記録付きで送る方法として、実際の金融機関でも採用されていることが分かります。

普通郵便・書留・レターパックを比較

通帳を送る方法 比較図
送り方追跡主な配達方法損害賠償
普通郵便なし郵便受けなし
特定記録あり郵便受けなし
レターパックライトあり郵便受けなし
レターパックプラスあり対面・受領印等なし
簡易書留あり対面・受領印または署名5万円までの実損
一般書留あり対面・受領印または署名申告した損害要償額の範囲で実損

定形郵便に収まる場合、2026年9月27日時点では50g以内110円です。そのため、同じ定形郵便なら特定記録は320円、簡易書留は460円、一般書留は590円からが目安になります。

ただし、厚紙や封筒を加えた結果、厚さ1cm・50gを超えると定形外郵便になります。料金は梱包完成後のサイズ・重量で確認してください。

簡易書留と一般書留の違い

どちらも「書留」ですが、記録と補償の範囲が違います。

簡易書留

  • 引受けと配達を記録
  • 郵便追跡ができる
  • 基本料金+350円
  • 亡失・き損は5万円を限度とする実損額を賠償

一般書留

  • 引受けから配達までの送達過程を記録
  • 郵便追跡ができる
  • 基本料金+480円
  • 損害要償額は10万円までが基本料金に含まれ、さらに増額可能
  • 損害要償額の上限は500万円

通帳だけを送るなら、一般書留でなければならないとは限りません。実際にゆうちょ銀行や三菱UFJ銀行が再発行通帳を簡易書留で送っていることからも、簡易書留が実務上使われていることが分かります。

「5万円まで補償」は口座残高の補償ではない

簡易書留の「5万円まで」という表示を見て、「通帳の残高が5万円まで補償される」と考えないよう注意してください。

日本郵便の書留は、亡失・き損があった場合に実損額を賠償する制度です。一般書留でも、現金以外の物についてはその物の時価を超える損害要償額を申し出ることはできません。

通帳に記載された預金残高=通帳そのものの損害額、ではありません。
書留の補償は、口座の預金残高を自動的に補償する制度ではありません。

通帳を紛失した場合の重要な対応は、補償額よりも、金融機関へ速やかに連絡して利用停止などの手続きを行うことです。

レターパックプラスでも通帳は送れる?

レターパックはA4サイズ・4kgまでで、追跡可能なサービスです。

レターパックプラスは600円で、対面で届けて受領印等を受けます。レターパックライトは430円で、厚さ3cm以内、郵便受けへ配達されます。

通帳のような薄い物なら、サイズだけを見ればどちらにも収まりやすいでしょう。

ただし、日本郵便はレターパックは配送途中に事故があっても損害賠償を行わないと明記しています。

レターパックプラスと簡易書留の大きな違い

どちらも追跡でき、受取時の確認がある方法ですが、レターパックには損害賠償がなく、簡易書留には5万円までの実損補償がある点が大きく違います。

レターパック自体の使い方は「レターパックの送り方|ライト・プラスの違いから発送まで解説」で詳しく説明しています。

特定記録は「発送した記録」を残したいとき

特定記録は、基本料金に210円を追加して、郵便物を差し出した記録を残すサービスです。

インターネットで配達状況を確認できますが、配達時は郵便受けへ入れられ、受領印や署名による配達記録は行われません。また、配送事故時の損害賠償もありません。

「普通郵便より発送記録を残したいが、対面配達や補償までは必要ない」という場合の選択肢です。

通帳を現金書留で送る必要はない

通帳は現金そのものではありません。通帳だけを送るために、現金書留を選ばなければならないわけではありません。

日本郵便は、現金を内容とする郵便物は現金封筒を使用し、必ず現金書留にするよう定めています。

通帳と一緒に現金を普通郵便・簡易書留・レターパックへ入れないでください。
現金を郵送する必要がある場合は、日本郵便の現金書留のルールに従います。

通帳を安全に梱包する6手順

通帳を安全に梱包して送る手順

1.送る物を確認する

まず、通帳以外に何を同封する必要があるか確認します。

  • 通帳
  • 指定された申請書
  • 指定された本人確認書類のコピー
  • 返信用書類など

送付先から求められていない物を自己判断で追加しないようにします。

2.通帳を防水袋へ入れる

通帳をOPP袋、チャック付き袋などへ入れ、水濡れを防ぎます。

通帳は多少の厚みがあるため、袋はぴったりすぎる物より、出し入れしやすいサイズを選びます。

3.厚紙で折れを防ぐ

通帳より少し大きい厚紙を1~2枚当て、封筒内で強く折れ曲がらないようにします。

通帳は精密機器ではないので、プチプチを何重にも巻く必要はありません。重要なのは水濡れ・折れ・封筒からの飛び出しを防ぐことです。

4.丈夫な封筒へ入れる

厚紙封筒や、内容物に対して十分な強度がある紙封筒へ入れます。

封筒の選び方は「発送用封筒の選び方|普通・厚紙・クッション・耐水の使い分け」も参考にしてください。

5.封をしっかり閉じる

封筒ののり付け部分を閉じ、必要に応じて上からテープで補強します。

ただし、封筒全体を過剰にテープで巻き、開封しにくくする必要はありません。

6.書留なら郵便局窓口から差し出す

簡易書留・一般書留・特定記録は、郵便局の窓口で「書留・特定記録郵便物等差出票」に記入して差し出します。

受領証には追跡に使う番号が記載されるため、受取人への到着を確認するまで保管してください。

通帳とキャッシュカードは一緒に送る?

送付先から「両方を同封してください」と明確に指定されている場合は、その案内に従います。

指定がない場合は、通帳とキャッシュカードを安易に同じ封筒へまとめず、必要性を確認してください。

ゆうちょ銀行では、通帳とキャッシュカードを同時に再発行した場合でも、それぞれ別々に転送不要・簡易書留郵便で送付しています。

重要物を一つの封筒へ集中させない考え方

これは個人発送に対する必須ルールではありませんが、通帳とカードを同時に紛失するリスクを下げる考え方として参考になります。

暗証番号を書いたメモは絶対に同封しない

通帳やキャッシュカードと、暗証番号を書いた紙を同じ封筒へ入れてはいけません。

ゆうちょ銀行も、キャッシュカードの暗証番号を他人に教えないこと、暗証番号を記載したメモを通帳・キャッシュカードと一緒に保管しないことを注意喚起しています。

銀行・行政機関・家族から依頼された場合でも、暗証番号そのものを郵送する必要があるという案内には慎重になり、金融機関の公式窓口へ確認してください。

本人確認書類を一緒に送る場合も指定を確認する

銀行手続きでは、通帳に加えて本人確認書類のコピーなどを求められる場合があります。

ただし、必要な書類・コピーする面・有効期限・マスキングの要否は手続きごとに違います。

本人確認書類を「念のため」で追加しないでください。
送付先の公式案内に記載された必要書類だけを同封します。

通帳が郵送中に届かないときの対応

  1. 追跡番号がある場合は配送状況を確認する
  2. 郵便局・日本郵便へ配送状況を問い合わせる
  3. 受取人へ到着・不在票の有無を確認する
  4. 紛失の可能性がある場合は、利用している銀行へ速やかに連絡する
  5. 銀行の案内に従って通帳の利用停止・再発行などを行う

三菱UFJ銀行も、通帳を紛失した場合は、スマートフォンアプリまたは電話ですぐに利用停止登録を行うよう案内しています。

銀行によって手続き方法が違うため、「数日待てば届くかもしれない」と放置せず、紛失が疑われる時点で利用金融機関へ確認してください。

通帳発送前の確認事項

発送前チェックリスト

  • 送付先の指定方法と、公式に案内された送付先住所を確認した
  • 必要な通帳・書類だけを用意し、暗証番号のメモや不要なカードを入れていない
  • 防水袋・厚紙・丈夫な封筒で保護し、封を閉じた
  • 梱包完成後のサイズ・重量に合う料金を確認した
  • 書留・特定記録は郵便局窓口から差し出す
  • 受領証・追跡番号を到着まで保管し、発送連絡と配達完了の確認をする

通帳の郵送でよくある質問

通帳は普通郵便で送ってもいいですか?

普通郵便で送付すること自体が一律に禁止されているわけではありません。ただし追跡・損害賠償がないため、重要物として安全性を重視するなら簡易書留などを検討します。送付先から普通郵便の指定がある場合は、その案内を優先してください。

まとめ

通帳を送るときは、送付先の指定方法と公式の住所を確認し、必要な物だけを防水・折れ対策して送ることが基本です。指定がない場合は追跡・受取確認・実損補償の違いで選び、暗証番号を同封せず、到着まで受領証・追跡番号を保管してください。

参考:日本郵便「書留」、日本郵便「特定記録」、日本郵便「レターパック」、日本郵便「郵便物等の損害賠償制度」、日本郵便「国内の料金表(手紙・はがき)」、日本郵便「国内の料金表(オプションサービス)」、ゆうちょ銀行「通帳・カード再発行のお手続きの流れ」、ゆうちょ銀行「通帳とキャッシュカードを同時再発行した場合の送付」、ゆうちょ銀行「通帳等をお預けいただく際の注意点」、三菱UFJ銀行「通帳の紛失・盗難」(2026年9月27日確認)