パッキングリストとは?輸出用の書き方・記入例と無料Excelテンプレート

パッキングリストとは?輸出用の書き方・記入例と無料Excelテンプレート 梱包・包装の仕事
記事内に広告が含まれています。

海外へ初めて商品を送るとき、通関業者や取引先から「パッキングリストをください」と言われて、何を書けばよいか迷うことがあります。英語の書類は難しそうですが、考え方はシンプルです。

パッキングリスト(Packing List/P/L)は、「どの箱に何が何個入り、箱はいくつで、どれくらいの大きさ・重さなのか」を相手に伝える梱包明細書です。商品の代金を示すインボイス(Invoice)とは役割が異なります。

この記事では、輸出用パッキングリストを初めて作る人に向けて、必要な項目の英語・日本語、インボイスとの違い、3箱の記入例、Net Weight・Gross Weight・CBMの計算、提出前の照合までを実務に沿って説明します。英語版と日本語版が連動する無料Excelテンプレートも用意しました。

まず押さえたい3つのこと

  • パッキングリストは商品価格より、箱の中身・箱数・重量・容積が中心。
  • 通関や輸送で使うため、インボイスと現物の両方に一致させる。
  • 日本からの輸出申告では、必ず一律に別紙を提出するとは限らない。税関・通関業者・輸入国・取引条件の要求を確認する。

本記事は輸出・輸入取引の梱包明細書を扱います。旅行の持ち物リスト、倉庫のピッキングリストとは別の書類です。制度情報は2026年10月31日に日本税関・JETRO・DHLの公開情報を確認しています。

  1. パッキングリストとは?どの箱に何が入っているかを示す書類
  2. インボイスとパッキングリストの違い|金額と梱包明細を分ける
  3. パッキングリストは必須?輸出と輸入で必要性を確認
  4. 無料Excelテンプレート|英語版と日本語版で同じ明細を確認
  5. パッキングリストに何を書く?英語の項目一覧
  6. パッキングリストの書き方6手順|初心者はこの順に進める
    1. 手順1|インボイスと出荷指示の品名・数量を確認
    2. 手順2|箱ごとにケース番号を付ける
    3. 手順3|箱の中身を1品目ずつ記録
    4. 手順4|梱包後に外寸とGross Weightを測る
    5. 手順5|Net・Gross・CBMと合計を確認
    6. 手順6|インボイス・現物と照合して提出形式に仕上げる
  7. 記入例|3箱50個の輸出貨物を実際に書いてみる
  8. Net Weight・Gross Weight・CBMの計算方法
    1. Net Weight(N.W.)は商品そのものの重量
    2. Gross Weight(G.W.)は梱包材を含む総重量
    3. CBM(m³)は外寸から計算する容積
  9. パレット・複数箱・混載貨物の書き方
  10. ありがちな記入ミス5つと防止策
  11. 提出前の最終チェックリスト
  12. パッキングリストのよくある質問
    1. パッキングリストは英語で作らなければいけませんか?
    2. パッキングリストとピッキングリストは違いますか?
    3. パッキングリストに金額やHSコードは必要ですか?
    4. インボイスと1枚にまとめてよいですか?
    5. 商品が1箱だけでもパッキングリストが必要ですか?
    6. パッキングリストをExcelで提出してよいですか?
    7. パレット重量や木枠の重量はどこに含めますか?
  13. まとめ|パッキングリストは「実物と書類が一致しているか」を示す
    1. 参考にした一次情報

パッキングリストとは?どの箱に何が入っているかを示す書類

パッキングリストは「梱包明細書」「包装明細書」とも呼ばれます。輸出者が貨物をどのような単位で梱包したかを整理し、荷受人・通関業者・運送会社などが内容物や荷姿を確認するための書類です。

例えば「部品を50個輸出する」とだけ書いても、全部で何箱なのか、どの箱にどの部品が入っているのか、各箱をどう扱うのかは分かりません。パッキングリストなら箱番号ごとに商品・数量・重量・寸法を記すことで、現物と書類を対応させられます。

JETROは包装明細書を、インボイスを補完する、貨物の個数・包装後の重量・容積等を記載する書類と説明しています。価格・決済情報は通常記載しません。参考:JETRO「通関業者に輸出通関を依頼する際の必要書類」

なお、パッキングリストは箱に貼る送り状や、輸出の許可書そのものではありません。通関手続きに必要な情報を補う資料であり、実際の貨物との一致を確認する役割があります。

インボイスとパッキングリストの違い|金額と梱包明細を分ける

初めて輸出する人が混同しやすいのが、Commercial Invoice(商業送り状・インボイス)との違いです。どちらにも品名・数量を書くことはありますが、重視する情報が違います。

比較項目 インボイス パッキングリスト
主な目的 何を、いくつ、いくらで取引するか 何を、どの梱包単位に、何個入れたか
価格・通貨 中心となる項目 通常は記載しない
品名・数量 品目ごとの取引内容 品目ごと・箱ごとの梱包内容
箱番号・ケースマーク 必要に応じて記載 重要な照合情報
梱包後の重量・容積 必要に応じて記載 中心となる項目
書類の関係 貨物の取引・申告価格を説明 インボイスの貨物をどのように梱包したか説明

例えばインボイスに商品A「30 PCS」、商品B「20 PCS」とあれば、パッキングリストでも同じ品目・単位で合計が一致しているかを確かめます。商品Aが複数箱に分かれていても、箱別の内訳を足した合計数量はインボイス側と一致する必要があります。

インボイスが箱数・重量・容積など必要事項を備えていれば兼用できる場合もありますが、すべての案件で兼用が認められるとは限りません。通関業者・買主の指定を優先してください。DHL Global Forwardingの書類解説も、パッキングリストはインボイスを置き換えるものではないと説明しています。

パッキングリストは必須?輸出と輸入で必要性を確認

「輸出には必ずパッキングリストが必要」と一律に断定するのは正確ではありません。

日本から輸出する場合、日本税関の輸出申告案内では、パッキングリストは場合によって提出が求められる書類に挙げられています。一方で、通関業者へ依頼する実務では事前に作成して提出することが一般的です。

日本へ輸入する場合、日本税関の輸入申告案内では必要書類の一覧に包装明細書が掲載されています。貨物の種類・申告内容や税関・通関業者からの指示によって具体的な提出書類が異なるため、日本税関「1107 輸入申告に必要な書類」と依頼先の案内を確認してください。

さらに、輸入先の国・地域によって求められる言語、記載項目、原本・署名の要否、提出方法は異なります。取引先の指定書式や信用状(L/C)などの書類条件がある場合は、それらを優先します。このExcelを使えば世界中で必ず通関できる、という意味ではありません。

無料Excelテンプレート|英語版と日本語版で同じ明細を確認

初心者が英語項目に迷わず、箱別の数量・重量を照合できるように、英語版「PACKING LIST EN」と日本語版「梱包明細書 JP」が同じ入力データを参照するExcelを用意しました。記入例はすべて架空の会社・品物です。

Excelは次の6シート構成です。

シート名 何をする?
使い方・注意 記入する順序、数値の前提、注意事項を読む
入力_基本・箱 輸出者・荷受人・インボイス番号、箱ごとの外寸・総重量・マークを入れる
入力_商品明細 箱番号ごとに商品コード、英日品名、数量、単重などを入力
PACKING LIST EN 入力した内容を英語の提出用明細に反映
梱包明細書 JP 同じ内容を日本語の項目名で確認
INVOICE照合 インボイスのSKU・数量と箱別合計を比較

入力するのは基本的に青色のセルだけ。まず箱の情報、次に商品明細、最後にインボイスの数量を入力します。英語版と日本語版を別々に打ち直す必要はありません。サンプルは箱15件・商品明細30行を想定しているため、それ以上の荷物では行・数式・照合範囲を拡張するか、別の書式を利用してください。

日本語版は学習・社内確認用です。海外の通関業者・荷受人へそのまま提出できる書類であるとは限りません。提出する言語・書式は受取側の条件に従い、英語版であっても提出前の内容確認が必要です。なお、このテンプレートにはインボイスの金額欄はなく、商業インボイスそのものは別に作成します。

パッキングリストに何を書く?英語の項目一覧

書式は取引先・輸送条件によって変わりますが、最低限の骨格を理解するなら、次の英語と日本語を対応させておくと迷いません。

英語表記 日本語 何を書く?
Shipper / Exporter 荷送人・輸出者 会社名・住所など
Consignee 荷受人 相手の会社名・住所など
Packing List No. / Date 書類番号・作成日 自社管理番号と日付
Invoice No. インボイス番号 対応するインボイスと同じ番号
P/O No. 注文番号 取引先の注文番号(必要な場合)
Port of Loading / Discharge 積地・揚地 港・空港等の名称(判明している場合)
C/No. / Case No. 箱番号・ケース番号 C/No.1など現物と照合できる番号
Shipping Marks / Marks & Nos. ケースマーク・荷印 外装に表示した識別マーク
Description of Goods 品名 実物が分かる具体的な商品名
Item Code / SKU 商品コード 品番・識別コード(必要に応じて)
Quantity / QTY / Unit 数量・単位 20 PCSなど
Net Weight (N.W.) 正味重量 梱包材を含めない商品の重量
Gross Weight (G.W.) 総重量 商品+梱包材を含めた重量
Dimensions / L×W×H 外寸 梱包後の縦・横・高さ
CBM / Volume 容積 立方メートル(m³)の容積
Country of Origin 原産国 品物の原産国(必要な場合、品目ごとに)

これらがすべての取引で一律の必須項目というわけではありません。逆に、納品先の指示によってHSコード、ロット番号、製造者情報、注文番号、箱ごとの内訳、署名欄などを追加することもあります。原産国やHSコードは、見た目だけで推測して書かないでください。記載項目・言語・証明の要否は取引先や通関業者へ確認しましょう。

パッキングリストの書き方6手順|初心者はこの順に進める

パッキングリストの書き方6手順

手順1|インボイスと出荷指示の品名・数量を確認

先にインボイス、注文書(P/O)、実際の出荷指示をそろえます。例えば「Steel fastener set 30 PCS」「Rubber mounting pad 20 PCS」のように品名・商品コード・数量・単位を確定させてください。梱包現場で数を数え終わっていない段階で、最終の箱数まで決め打ちしないことが大切です。

手順2|箱ごとにケース番号を付ける

完成した外装に「C/No.1」「C/No.2」「C/No.3」などを割り当てます。番号は書類だけでなく、箱の外装・出荷記録にも対応させます。同じ番号を重複して使ったり、別の箱へ貼り替えたりすると照合できなくなります。

ケースマークがあるなら、外装に実際に表示されている内容を記録します。現物にないマークを、書類だけに書かないことが基本です。

手順3|箱の中身を1品目ずつ記録

箱番号ごとに品名・商品コード・数量を入力します。1箱の中に2種類の商品を入れた場合は、同じ箱番号で商品明細を2行に分けます。Excelの「入力_商品明細」はこの形式です。

梱包する品物の種類が複数ある場合は、品名の表記をあいまいにせず、インボイスの英語表記と対応させます。必要ならロット・シリアル番号・原産国も照合します。入庫・集品段階の帳票については「ピッキングリストの作り方」で説明していますが、ピッキングリストは輸出用パッキングリストの代わりにはなりません。

手順4|梱包後に外寸とGross Weightを測る

箱を封かんした後の外寸(cm)と実測の総重量(kg)を記録します。緩衝材・内袋・仕切り・外箱などを含む総重量は、商品の単重を足しただけでは確定しません。必要に応じて校正・点検済みのはかりを使い、箱ごとに測定しましょう。

また、箱の強度・緩衝・固定が適切であるかは書類とは別問題です。輸送途中の破損を避けるための考え方は「輸出梱包の基本」を参照してください。

手順5|Net・Gross・CBMと合計を確認

商品別の数量と単重から箱別の正味重量を集計し、実測した総重量と比べます。箱の外寸からCBMを計算し、箱数・商品数量・総重量・総容積を合計します。数字の意味と計算例は後で詳しく解説します。

手順6|インボイス・現物と照合して提出形式に仕上げる

作成した明細が①実際の箱、②インボイス、③輸送書類の予定値と整合するか確認します。数量や箱数に変更があった場合は、パッキングリストだけ直して終わらせず、関連書類・出荷記録と再照合してください。

Excelの「INVOICE照合」は、SKUごとの数量差を確認する補助機能です。ただし、品番・単位の誤入力や内容物の取り違えを自動的にすべて検出できるわけではありません。現品の検査と承認フローは別途必要です。

記入例|3箱50個の輸出貨物を実際に書いてみる

ここからは、配布Excelに入っている架空の3箱を例に説明します。輸出者・荷受人・インボイス番号はサンプルであり、実際の取引情報ではありません。

商品は「A-001 Steel fastener set(鋼製締結具セット)」30個と、「B-002 Rubber mounting pad(ゴム製マウントパッド)」20個。どちらも数量単位はPCS(個)で、商品Aの単重は0.4kg、商品Bの単重は0.6kgと仮定します。

ケース番号 箱の中身 Net(正味) Gross(総重量) 外寸とCBM
C/No.1 A-001 ×20個 8.0kg 9.0kg 40×30×25cm / 0.030m³
C/No.2 A-001 ×10個+B-002 ×5個 7.0kg 8.2kg 40×30×35cm / 0.042m³
C/No.3 B-002 ×15個 9.0kg 10.5kg 40×30×25cm / 0.030m³
合計 A-001:30個/B-002:20個 24.0kg 27.7kg 0.102m³

ケース2は混載箱です。同じC/No.2について、商品A「10個」と商品B「5個」を商品明細では別行に入力します。ただし箱自体は1つなので、Gross Weight 8.2kgとCBM 0.042m³は1回だけ数えます。明細行ごとに箱の総重量を繰り返して足さないことが重要です。

商品別に数量を足すと、A-001は20+10=30 PCS、B-002は5+15=20 PCSです。これはExcelの「INVOICE照合」シートにあるインボイスの仮想数量と一致します。英語版と日本語版にも同じ箱番号・明細・合計が反映されます。

輸出先の担当者が「A-001を5個、どの箱から取り出せばよいか」と尋ねた場合、この記入例ならC/No.1とC/No.2に分かれていると分かります。これが、単に総商品数だけを書いた一覧よりパッキングリストが役立つ場面です。

Net Weight・Gross Weight・CBMの計算方法

Net Weight(N.W.)は商品そのものの重量

Net Weightは正味重量。基本的には商品自体の重量を指し、梱包材は含みません。例のケース2はA-001の10個×0.4kg=4.0kgとB-002の5個×0.6kg=3.0kgで、合計Net 7.0kgです。

ただし、品目によって「製品重量にどの付属物を含めるか」が異なる場合もあります。取引先・インボイスの定義を確認し、異なる単位を足さないでください。

Gross Weight(G.W.)は梱包材を含む総重量

Gross Weightは箱・緩衝材・内袋・仕切りなどを含めた梱包後の重量です。ケース2のサンプルでは、Net 7.0kgに対して実測想定のGrossは8.2kg。差の1.2kgは箱・内装材などに相当します。

Net+梱包材の重量=Grossという考え方ですが、実務では完成した貨物を測って確認しましょう。複数の箱をパレットにまとめる場合は、パレット重量やフィルム・バンドの重量をどの単位のGrossに含めているか明示し、二重計上しないようにします。

CBM(m³)は外寸から計算する容積

CBMはCubic Meterの略で、貨物の容積を立方メートルで示します。外寸がセンチメートル(cm)なら計算式は次のとおりです。

CBM(m³)=長さ(cm)×幅(cm)×高さ(cm)÷1,000,000

例えばケース2は40×30×35cmなので、40×30×35÷1,000,000=0.042m³。ケース1とケース3は各0.030m³なので、3箱の合計は0.030+0.042+0.030=0.102m³です。

Excelでは各箱の外寸からCBMを計算します。ただし、箱そのものの外寸で計算した値と、パレット積載後の外形寸法・輸送会社が請求に使う容積重量は同じとは限りません。輸送費の計算に用いる計測値は運送会社・フォワーダーの条件に従ってください。

Net・Gross・CBMの違い

パレット・複数箱・混載貨物の書き方

箱をパレットに積んで輸出する場合、「何箱を何パレットに載せたか」と「外装の梱包単位をどこに設定するか」を混同しないようにしましょう。

例えば3箱を1パレットにまとめるなら、書類上は「3 CARTONS ON 1 PALLET」のように、段ボール箱の数量とパレット数の関係が分かる補足が役立ちます。ただし、運送状に記載するPackagesの数え方やパレットの扱いは、契約・運送会社の条件によって異なります。

パレットの総重量を箱ごとのGross Weightと単純に重複加算しないことも重要です。箱単位の表を作るのか、外装をパレット単位で登録するのか、どちらかに集計単位を統一してください。積載後の外形寸法・総重量を別途求められる場合もあります。

箱の積み方・固定方法・荷崩れを防ぐ点検は「梱包仕様書の作り方」の荷姿管理の考え方も参考になります。なお、パッキングリストは「輸送に耐える梱包方法」を設計する書類ではありません。

ありがちな記入ミス5つと防止策

起こりやすいミス 問題 防ぎ方
インボイスと数量が違う 申告・受領時に不一致が出る SKU・数量・単位ごとに照合する
箱番号が重複・欠番になっている どの箱に入っているか追えない 現物ラベルと番号台帳を照合する
NetとGrossを逆に書いた 総重量の整合性が崩れる 完成後の実測Grossと計算Netを比較
混載箱のGross・CBMを品目数だけ足した 重量・容積が過大になる 梱包単位ごとに一度だけ集計する
古い箱寸法・箱数のまま提出した 輸送書類・現物との相違が起こる 封かん後に確定版を作成し、改訂を共有

Excelの「INVOICE照合」では、同じSKUを二重に登録したり、梱包済み数量とインボイス数量が違う場合に確認しやすくしています。ただし、実際に箱の中に商品が入っていることまではExcelから分かりません。現品点検と数字の確認を両方行ってください。

提出前の最終チェックリスト

  • 輸出者・荷受人の社名と住所が正しい
  • インボイス番号・注文番号と対応している
  • 品名・SKU・数量・単位がインボイスと一致する
  • 箱番号・ケースマークが現物に一致する
  • 箱数と混載箱の内容に漏れがない
  • NetとGrossの定義・計算が正しい
  • 外寸は梱包完了後の実測値で、単位が明記されている
  • CBM・総重量・箱数を二重計上していない
  • フォワーダー・通関業者・輸入者の追加項目を確認した
  • Excelの架空データを全て実際の値に置き換えた
  • 印刷・PDF化した最終版の数式結果とページ切れを確認した

特に重要なのは、実際の貨物を封かんした後に最終値を確定すること。箱が増えたり、緩衝材を変更して重量が変わったりした場合は、書類も改訂し、必要に応じて通関業者・輸送会社へ差分を伝えます。

パッキングリストのよくある質問

パッキングリストは英語で作らなければいけませんか?

国際取引では英語の書式がよく使われますが、全世界で英語だけが唯一の必須言語と決まっているわけではありません。輸入国の制度、取引先、通関業者や信用状などの条件を確認してください。配布Excelの日本語版は各項目の意味を理解するための補助で、提出先の指定があればその書式・言語を優先します。

パッキングリストとピッキングリストは違いますか?

違います。ピッキングリストは倉庫で「どの棚から何個集めるか」を指示・記録する書類、パッキングリストは輸出入の貨物について「どの箱に何が何個入り、重さや容積がいくらか」を示す明細書です。

パッキングリストに金額やHSコードは必要ですか?

金額は通常インボイスに記載し、パッキングリストでは梱包明細が中心です。HSコードは輸出入申告で重要ですが、パッキングリスト上の要否は提出先の指定によります。指示された場合は推測でなく正式な品目情報で確認してください。

インボイスと1枚にまとめてよいですか?

記載要件を満たす場合に兼用が認められることはあります。ただし、取引条件・輸入国・通関業者・信用状の指定によって別書類が必要なこともあります。あらかじめ提出先に確認しましょう。

商品が1箱だけでもパッキングリストが必要ですか?

箱数だけで必要性は決まりません。輸出入国の制度、運送会社、通関業者、取引先の要件によります。1箱でも必要な場合があります。日本の輸出申告における説明と、相手国で求められる資料を分けて確認してください。

パッキングリストをExcelで提出してよいですか?

Excelの作成・保存は実務的ですが、提出形式は相手先の指定次第です。Excelで作成してPDF化し、印刷版や電子版を提出する場合もあります。PDF化後の改ページ・印字欠け・小数点表示を確認し、必要な署名等の条件があれば対応してください。

パレット重量や木枠の重量はどこに含めますか?

Gross Weightは対象とする梱包単位に含まれる梱包材を含めて計算します。パレット単位のGrossを求めるのか、段ボール単位のGrossを求めるのかで集計対象が異なります。パレットや木枠の重量を漏らしたり、両方の表へ二重加算したりしないように、通関業者・運送会社と計上単位を合わせてください。

まとめ|パッキングリストは「実物と書類が一致しているか」を示す

パッキングリストは、海外へ送る貨物の箱番号・品名・数量・重量・容積などを示す梱包明細書です。インボイスとの違いは、取引金額ではなく、梱包後の貨物の状態に重点を置くこと。初心者でも、ケース番号→箱の中身→外寸・重量→インボイス照合の順に進めれば、必要な情報を整理できます。

まずは記事内の3箱の架空例で英日対訳Excelを確認し、自分の出荷に置き換えてみてください。最終提出時には、現物・インボイス・運送条件が一致することと、提出先の指定に合うことを必ず確認しましょう。

参考にした一次情報

公式資料確認:2026年10月31日。輸出入の手続きは貨物・仕向国・契約・運送条件によって異なります。個別案件は税関・通関業者・輸送会社・取引先の最新指示で確認してください。