「布団を実家へ送りたい」「引っ越しで布団だけ先に送りたい」「フリマで売れた布団を発送したい」というとき、迷いやすいのがどう包むか、圧縮してよいか、どの配送サービスを使えるかです。
布団は壊れ物ではありませんが、かさばるため、重さよりも梱包後のサイズが問題になりやすい荷物です。また、雨や汚れを防ぐため、外装へ入れる前にビニールで防水しておくことも重要です。
先に発送までの流れをまとめると
- 布団が乾いた状態か確認する
- 圧縮してよい素材か確認する
- 布団をビニール袋へ入れて防水する
- 布団袋・布団ケース・ダンボールのいずれかへ入れる
- 梱包後の縦・横・高さを測る
- サイズに合う配送サービスを選ぶ
- 規格を超える場合は分けるか大型配送を検討する
この記事では、布団を梱包して配送方法を決め、実際に発送できる状態にするところまで順番に解説します。
布団は宅配便で配送できる
布団は、配送サービスの規格内に収まり、輸送に適した梱包ができていれば宅配便で送れます。
ヤマト運輸は、布団についてダンボール・布団袋・布団ケースのいずれかで適切に梱包されていれば、宅急便で発送できると案内しています。
つまり、「布団だから必ず巨大なダンボールへ入れなければならない」というわけではありません。丈夫な布団袋や布団ケースを外装として使う方法もあります。
布団の梱包に必要なもの
| 資材 | 用途 |
|---|---|
| 大きめのビニール袋 | 布団本体の水濡れ・汚れ防止 |
| 布団袋・布団ケース | かさばる布団をまとめる外装 |
| 丈夫なダンボール | 外装を箱にしたい場合 |
| 布団圧縮袋 | 素材が圧縮に向く場合のサイズ調整 |
| 梱包用テープ | 箱や外装の封かん |
最も重要なのは、防水用の内袋と、輸送に耐える外装を分けて考えることです。
水濡れ対策そのものは「防水梱包のやり方」でも詳しく解説しています。
布団を配送する7つの手順

1.乾いた布団を用意する
使用直後や湿気を含んだ状態で、すぐにビニールへ密閉するのは避けます。
布団が湿っている場合は、製品の取扱表示に従って十分に乾燥させてから梱包します。配送中は密閉された状態が続くため、湿気やにおいを持ち込まないことが大切です。
2.圧縮袋を使ってよい布団か確認する
布団は圧縮すると梱包サイズを小さくしやすく、配送サービスの規格に収めやすくなります。ヤマト運輸も、大きなダンボールがない場合に布団圧縮袋を使う方法を案内しています。
ただし、どの布団でも圧縮してよいわけではありません。
特に羽毛布団について、西川は圧縮によって羽毛のダウンボールが傷み、復元力が低下するため、圧縮袋の使用をおすすめしていません。
圧縮する前の判断
- 羽毛布団:基本的に強い圧縮は避ける
- メーカーが圧縮不可としている布団:圧縮しない
- 素材や製品表示で判断できない:メーカーの取扱方法を確認する
- 圧縮可能な布団:送料だけでなく復元性も考えて圧縮量を決める
送料を下げるためだけに、布団を傷めるほど強く圧縮するのはおすすめしません。
3.布団をビニール袋へ入れて防水する
布団をたたみ、大きなビニール袋へ入れます。
ヤマト運輸も、布団の梱包では最初にビニール袋へ入れ、輸送中の天候による水濡れを防ぐよう案内しています。
ビニール袋は破れや穴がないか確認し、開口部をしっかり閉じます。圧縮袋を使う場合は、それ自体が内袋の役割も兼ねます。
4.布団袋・布団ケース・ダンボールへ入れる
防水した布団を外装へ入れます。
| 外装 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|
| 布団袋 | 布団の形に合わせやすく、箱を用意しにくいとき | 外袋自体に傷・汚れが付く可能性がある |
| 布団ケース | 手元に丈夫なケースがあるとき | 収納用ケースを傷付けたくない場合は別外装を検討 |
| ダンボール | 外装を箱にしたい、積み重ね時の形崩れを抑えたいとき | 大きすぎる箱はサイズ料金が上がりやすい |
布団袋やケースを使う場合は、ファスナーや開口部が輸送中に開かないよう確認します。
ダンボールを使う場合は、布団を無理に押し込んで箱を膨らませず、ふたが自然に閉じる大きさを選びます。
5.梱包後のサイズを測る
布団配送では、ここが特に重要です。
外装まで完成させた状態で、縦・横・高さの最も長い部分を測り、3辺を合計します。布団袋は柔らかいため、ふくらんでいる部分を含めて測ります。
測り方は「宅配便サイズの測り方」を参考にしてください。
6.梱包後サイズに合う配送方法を選ぶ
主な宅配サービスの上限を並べると、次のようになります。
| 配送サービス | 主なサイズ上限 | 重量上限 |
|---|---|---|
| 日本郵便 ゆうパック | 3辺合計170cmまで | 25kgまで |
| ヤマト運輸 宅急便 | 3辺合計200cmまで | 30kgまで |
| 佐川急便 飛脚宅配便 | 3辺合計160cmまで | 30kgまで |
| 佐川急便 飛脚ラージサイズ宅配便 | 3辺合計260cmまで | 50kgまで |
布団は軽くても大きくなりやすいため、重量より3辺合計で候補が絞られることが多いです。
たとえば梱包後が165cmなら、ゆうパック・ヤマト宅急便・佐川のラージサイズなど複数候補があります。190cmならゆうパックの上限を超えるため、ヤマト宅急便や佐川を比較します。210cmならヤマト宅急便も上限を超えるため、佐川の飛脚ラージサイズ宅配便などが候補になります。
送料は発送元・届け先・サイズによって変わるため、実際のサイズを確定してから各社公式料金で比較してください。
7.規格を超えたら分けるか大型配送を検討する
布団一式をまとめた結果、利用したい配送サービスのサイズ上限を超えた場合は、無理に押し込むのではなく方法を変えます。
- 掛け布団と敷布団を別口にする
- 毛布や枕だけ別箱にする
- 圧縮可能な物だけ圧縮する
- より大きなサイズに対応する配送サービスへ変更する
- 自分で梱包できない場合は大型配送サービスへ相談する
ヤマト運輸も、宅急便の200cm・30kgを超える場合や自分で梱包できない場合は、アートセッティングデリバリーで配送できる場合があると案内しています。利用する場合は、品物と地域が対象か事前に確認してください。
布団が通常の宅配便サイズを超える場合は、大型荷物向け配送サービスを比較してから送る方法を決めると分かりやすくなります。
布団袋とダンボールはどちらがいい?
どちらか一方が常に正解というわけではありません。
布団袋は布団の形に合わせやすく、大きな箱を探さなくてよいのが利点です。一方、ダンボールは形が安定しやすく、ほかの荷物と積まれたときにも外形を保ちやすいという特徴があります。
選ぶ基準は、布団を傷めず、外装が破れず、配送規格に収まることです。
羽毛布団は無理に圧縮しない
羽毛布団は、送料を小さくするために強く圧縮する前に注意が必要です。
西川は、羽毛をつぶすことでダウンボールが傷み、復元力が低下するため、圧縮袋をおすすめしていません。やむを得ず圧縮する場合でも、空気を抜き切らず厚みをつぶしすぎないよう案内しています。
つまり、羽毛布団では「送料を1サイズ下げること」より「布団の状態を守ること」を優先した方がよい場合があります。
布団をまとめて送るか分けるかは料金を比べる
掛け布団・敷布団・毛布・枕などを全部まとめると、1個口で済む反面、サイズが大きくなります。
逆に2個へ分けると1個ずつは小さくなりますが、送料は2個分必要です。
そのため、梱包前に決め打ちせず、
- まとめた場合の梱包後サイズ
- 2個に分けた場合の各サイズ
- それぞれの配送サービスの送料
を比較して決めるのが確実です。
布団を安く配送するための考え方
布団の送料を抑えるポイントは、必要な保護を削ることではなく、余分な容積を減らすことです。
- 素材に問題がなければ適切に圧縮する
- 大きすぎる外箱を使わない
- 布団袋で規格内に収まるなら箱を無理に使わない
- 1個口と2個口の送料を比較する
- 梱包後サイズに合う配送会社を比較する
特に布団は、数cmの違いで配送サービスの上限をまたぐことがあります。梱包を完成させてから料金を調べるのが失敗しにくい方法です。
引っ越しで布団だけ送る場合
引っ越し荷物のうち布団だけを先に送りたい場合も、基本の考え方は同じです。
到着後すぐ使う予定なら、受取日を確認し、使う直前まで強い圧縮状態を長期間続けないようにします。特に羽毛布団は圧縮を避け、余裕のある布団袋やケースで送る方が状態を保ちやすくなります。
引っ越し業者を使う場合は、布団専用袋を用意してくれることもあるため、自分で梱包する前に業者の案内を確認してください。
フリマで布団を発送するときの注意点
フリマアプリで布団を売った場合も、購入者へ届くまで水濡れ・汚れ・外装破れを防ぐ必要があります。
商品説明で「圧縮して発送する」と案内している場合を除き、送料を下げるために強く圧縮すると、購入者が想定していた状態と違うと感じる可能性があります。
圧縮する場合は、素材上問題がないことを確認し、発送前に圧縮する旨を伝えておくとトラブルを防ぎやすくなります。
布団配送で避けたいNG例
- 湿った布団をそのままビニールへ密閉する
- 羽毛布団を送料だけを理由に強く圧縮する
- 防水せず布団袋だけへ入れる
- 薄いビニール袋だけを外装にする
- 開口部が閉じていない布団袋で発送する
- 梱包前の布団サイズだけで配送会社を決める
- 規格を超えた布団を無理に押し込む
- 収納用ケースを傷付けたくないのにそのまま外装として使う
発送前のチェックリスト
布団の配送でよくある質問
布団は布団袋のまま送れますか?
ヤマト運輸では、輸送に適した状態であれば布団袋・布団ケースのまま宅急便で発送できます。ただし、その袋やケース自体が外装扱いになるため、傷や汚れが付く可能性があります。布団本体は先にビニールへ入れて防水します。
布団はダンボールに入れないと送れませんか?
必ずしもダンボールである必要はありません。ヤマト運輸ではダンボール、布団袋、布団ケースを外装として案内しています。利用する配送サービスの規格と、外装の強度を確認してください。
布団を圧縮して送っても大丈夫ですか?
圧縮可能な製品ならサイズを小さくする手段になります。ただし、羽毛布団など圧縮に向かない物があります。素材・メーカーの取扱方法を確認してから使ってください。
羽毛布団も圧縮した方が送料は安くなりますか?
サイズが小さくなれば送料が下がる可能性はありますが、西川は羽毛布団の圧縮袋使用をおすすめしていません。送料差だけでなく、羽毛の復元性や布団の状態を優先して判断してください。
200サイズを超えた布団はどう送ればいいですか?
佐川急便の飛脚ラージサイズ宅配便は3辺合計260cm・50kgまで対応しています。布団を分けて規格内に収める方法もあります。260cmを超える、自分で梱包できないなどの場合は、配送会社へ大型配送について相談してください。
ゆうパックで布団は送れますか?
梱包後に3辺合計170cm以下・25kg以下に収まれば、ゆうパックの規格内です。布団の種類や枚数によって大きさが変わるため、梱包を完成させてから測ってください。
まとめ
布団を配送するときは、布団を防水して外装へ入れ、梱包後サイズを測ってから配送方法を選ぶのが基本です。
ダンボールがなくても、丈夫な布団袋や布団ケースを使える場合があります。サイズを下げたい場合は圧縮袋も選択肢ですが、羽毛布団など圧縮に向かない布団では無理に使わないでください。
梱包後が170cm以内ならゆうパック、200cm以内ならヤマト宅急便、さらに大きければ佐川急便の飛脚ラージサイズ宅配便など、完成した荷物のサイズから候補を絞ると選びやすくなります。
参考:ヤマト運輸「布団は、送れますか?」、ヤマト運輸「布団(宅急便)の梱包方法」、日本郵便「ゆうパック」、佐川急便「飛脚宅配便・飛脚ラージサイズ宅配便」、西川「よくあるご質問」、アートセッティングデリバリー「家財おまかせ便」(2026年9月24日確認)



