「PSAカードを発送したいけど、ケースにプチプチを巻くだけで大丈夫?」「PSA鑑定へ出すカードも同じ梱包でいい?」と迷うことがあります。
PSAの梱包は、鑑定済みのPSAカード(スラブ)を発送する場合と、これからPSA Japanへ鑑定提出する場合で方法がまったく違います。
鑑定済みスラブは、ケース表面の擦れ・割れ・水濡れ・箱内での動きを防ぐことが中心です。一方、PSAへ提出する未鑑定カードには、PSA Japanがカードセイバーやスリーブの種類まで指定した公式手順があります。
この記事でわかること
- 鑑定済みPSAカードを発送する梱包方法
- PSAケースを傷・割れから守る手順
- 封筒と小型ダンボールの使い分け
- 複数枚のPSAカードを送る方法
- PSA Japanへ鑑定提出するときの公式梱包手順
- トップローダーやマグネットローダーを提出に使えるか
PSA梱包は「鑑定済み発送」と「鑑定提出」で分ける
| 目的 | 守るもの | 基本の考え方 |
|---|---|---|
| 鑑定済みPSAカードを購入者へ発送 | PSAホルダーと中のカード | 袋→緩衝→曲げ・圧迫対策→外装固定 |
| 未鑑定カードをPSA Japanへ提出 | 裸のカード | PSA公式指定のスリーブ・カードセイバー・厚紙・箱を使う |
ここを混同しないことが重要です。
PSA Japanは、鑑定提出用の梱包について具体的なガイドを公開しています。一方、すでにPSAホルダーへ入っているカードをフリマやオークションで購入者へ送るための専用手順は、PSA公式には掲載されていません。
そのため、この記事では鑑定済みPSAカードの発送はケース保護を目的とした実用的な梱包方法として解説し、PSA提出については公式ガイドに沿って説明します。
鑑定済みPSAカードはケースの傷・割れも防ぐ
PSAホルダーに入っているからといって、そのまま封筒へ入れてよいわけではありません。
PSA Japanはリホルダーサービスについて、ホルダー表面の擦れや細かな傷、外側プラスチックの変色、エッジや角の摩耗などを交換対象となる軽微な摩耗例として挙げています。
つまり、鑑定済みカードの発送では中のカードだけでなく、PSAホルダーそのものの状態を守ることも重要です。
鑑定済みPSAカードの梱包に必要なもの
| 資材 | 用途 |
|---|---|
| OPP袋・チャック付き袋 | 水濡れ・汚れ防止 |
| プチプチ | ケースへの衝撃・擦れをやわらげる |
| 厚紙・ダンボール板 | ケースへの曲げ・圧迫を減らす |
| 小型ダンボール | 高額品や複数枚の外装 |
| クッション封筒 | 低枚数で外圧対策ができている場合の外装候補 |
| クラフト紙等 | 箱の中で動かないよう隙間を埋める |
通常のトレカとはケースの厚みと硬さが違うため、裸カード用の梱包をそのまま使わない方が安全です。未鑑定カードの基本は「トレカの梱包方法」で解説しています。
鑑定済みPSAカードを発送する6つの梱包手順

1.発送前にPSAケースの状態を確認する
最初に、ケース表面の傷・ひび・欠け・汚れを確認します。
フリマやオークションで販売した商品なら、発送前に表裏の写真を残しておくと、到着後に状態確認が必要になった場合の記録になります。
ひび割れなど大きな破損がすでにある場合は、その状態を購入者へ伝えたうえで発送してください。
2.PSAケースを袋へ入れて水濡れを防ぐ
PSAケースをOPP袋やチャック付き袋へ入れます。
ホルダー自体は硬質ですが、配送中の雨や外装破損まで防げるわけではありません。外側に防水用の袋を1枚追加しておくと安心です。
袋を使った防水の基本は「防水梱包のやり方」も参考にしてください。
3.ケース全体をプチプチで包む
袋へ入れたPSAケースをプチプチで包みます。
ケースの四隅と側面まで覆い、輸送中にほかの物へ直接ぶつからない状態を作ります。
ただし、プチプチだけでは強い圧迫や曲げに対する保護が十分とは限りません。次の工程で板状の補強を加えます。
4.必要に応じて厚紙・ダンボール板で両面を補強する
PSAケースより少し大きい厚紙やダンボール板を2枚用意し、包んだケースを両側から挟みます。
目的は、ケースへ一点だけ強い圧力がかかったり、外装の中で曲げる力がかかったりするのを減らすことです。
補強材同士をテープで固定する場合も、PSAケースへ直接テープが触れないようにします。
5.高額品は小型ダンボールへ入れる
PSA鑑定品はカードによって価格差が大きいため、外装は商品価値に合わせて選びます。
比較的低価格で1枚だけなら、十分に補強したうえでクッション封筒を使う選択肢もあります。ただし、高額カードや複数枚をまとめて送る場合は、小型ダンボールを基本にすると外圧を受けにくくなります。
「ケースが硬いから封筒だけで大丈夫」と考えず、配送中に上へ荷物が載る可能性も考えて外装を選びます。
6.箱内の隙間を埋めて動かないよう固定する
小型ダンボールへ入れる場合は、前後左右の隙間をクラフト紙や緩衝材で埋めます。
箱を軽く動かしたときにPSAケースが中で滑らない状態にしてください。
複数枚を入れた箱の中でケース同士がぶつかると、表面へ擦れ傷が付く可能性があります。隙間の固定方法は「梱包の隙間の埋め方」も参考になります。
PSAカードをクッション封筒だけで送っていい?
PSAケースを裸のままクッション封筒へ入れる方法はおすすめしません。
クッション封筒は軽い衝撃をやわらげますが、ケース表面の擦れ、水濡れ、強い圧迫まですべて防げるわけではありません。
少なくとも、袋で防水 → プチプチ → 必要に応じて両面補強まで行ってから外装へ入れます。
高額カードでは小型ダンボールへ切り替える方が安全です。
複数枚のPSAカードを送る場合
複数枚を発送する場合は、ケース同士を裸のまま重ねないようにします。
- 1枚ずつ袋へ入れる
- ケース同士の間へ薄い緩衝材を挟む
- まとめた束をプチプチで包む
- 箱の中で束が動かないよう固定する
- 箱いっぱいに詰め込み、ケースへ強い圧力をかけない
枚数が増えるほど重量も増えるため、薄い封筒よりダンボールの方が扱いやすくなります。
高額なPSAカードは追跡・補償も確認する
梱包だけでなく、配送方法の追跡や補償条件も確認します。
PSA鑑定品は同じサイズでも価値が数千円から高額品まで大きく異なります。送料だけで配送方法を決めず、商品の価格に対して十分な追跡・補償があるかを確認してください。
フリマアプリを利用する場合は、利用する配送サービスの最新の補償条件も確認してから選びます。
ここからはPSA Japanへ鑑定提出する場合
ここまで解説したのは、すでにPSAホルダーへ入った鑑定済みカードを購入者などへ発送する方法です。
これからPSA Japanへ鑑定に出すカードは、同じ方法では梱包しません。
PSA Japanは提出用の梱包方法を公式に指定しているため、その手順を優先してください。
PSA提出に必要な梱包資材
PSA Japan公式の梱包&発送ガイドでは、主に次の資材を用意するよう案内しています。
- カードセイバー
- ゆとりのあるソフトスリーブ
- 厚紙
- 輪ゴム
- 印刷した申込用紙
- 緩衝材
- 発送用の箱
普通のトレカ発送でよく使うトップローダーやマグネットローダーを、そのままPSA提出用に使えばよいわけではありません。
PSA Japanへ提出する公式の梱包手順
1.カードをソフトスリーブへ入れる
PSA Japanは、汚れや傷のない、少しゆとりのあるソフトスリーブを使うよう案内しています。
スリーブは一重にし、カードとスリーブの向きをそろえます。
2.カードセイバーへ入れる
スリーブへ入れたカードをカードセイバーへ入れます。
PSA Japanの現行ガイドでは、通常のカード提出にトップローダーやサイドローダーではなくカードセイバーを使用するよう案内しています。
3.提出順に並べて2枚の厚紙で挟む
申込内容の順番にカードを重ね、上下を厚紙で挟みます。
PSA Japan公式は、重ねたカードセイバーを2枚の厚紙で挟み、輪ゴムで固定する方法を案内しています。
4.厚紙ごと緩衝材で包む
厚紙で挟んだカード全体を緩衝材で包みます。
カード単体をバラバラに箱へ入れず、ひとまとまりの状態で保護します。
5.申込用紙と一緒に箱へ入れる
PSA Japanが指定する申込用紙を同梱し、発送用の箱へ入れます。
箱の中でカードが動かないよう、周囲の隙間を緩衝材で埋めます。
6.外箱をテープで閉じ、指定ラベルを貼る
輸送中の誤開封や水濡れを防ぐため、箱の開口部をテープで閉じます。
そのうえで、申込時に用意したパッケージIDラベルを外箱の見やすい位置へ貼り付けます。
PSA提出で使えない・注意が必要なケース
PSA Japanの現行ガイドでは、通常カードの提出に次のような資材は使用できないと案内されています。
- ハードタイプのスリーブ
- サイドインスリーブ
- 付箋や値札が付いたスリーブ
- 透明でないスリーブ
- トップローダー(厚みのあるスポーツカードは例外)
- マグネットローダー
また、スリーブやカードセイバーへ付箋・ステッカー・値札を貼ったり、文字を書いたりしないよう案内されています。
PSA Japanへの発送は対面受取型が推奨
PSA JapanのFAQでは、カード提出時は元払い・対面受取型の発送方法(宅配便など)で送るよう案内しています。
普通郵便などのポスト投函型では、受取手続きの遅延や配送事故時に追跡できない可能性があるため、対面受取型を利用するよう求めています。
高額カードを提出する場合は、利用する配送会社側の追跡・補償条件も確認してください。
PSA梱包で避けたいNG例
PSAカード梱包でよくある質問
PSAカードはプチプチだけで送れますか?
鑑定済みPSAカードの発送では、プチプチだけより、袋で防水し、必要に応じて厚紙・ダンボール板で補強してから外装へ入れる方が安全です。高額品は小型ダンボールをおすすめします。
PSAケースは傷が付いてもグレードに影響しますか?
PSAのリホルダーは、カードのグレードを変えずにホルダーを新しいものへ交換するサービスです。PSAは表面の擦れ・細かな傷・角の摩耗などを軽微なホルダー摩耗の例として挙げています。ただし、ケースにひび割れがあるなど状態によっては通常のリホルダー処理にならない場合があります。
PSA鑑定へ出すカードはトップローダーで送れますか?
通常のカードについて、PSA Japanの現行ガイドはトップローダーではなくカードセイバーの使用を案内しています。厚みのあるスポーツカードなどには例外があるため、提出前に公式ガイドを確認してください。
PSA提出で二重スリーブにしてもいいですか?
PSA Japanの現行ガイドでは、スリーブは一重で使用するよう案内されています。
PSA Japanへ普通郵便で送ってもいいですか?
PSA Japanは、確実な受け取りのため元払いの対面受取型配送を利用するよう案内しています。ポスト投函型は受取遅延や追跡面の問題があるため推奨されていません。
まとめ
「PSA 梱包」で大切なのは、鑑定済みPSAカードの発送と、PSA Japanへの鑑定提出を分けて考えることです。
鑑定済みスラブを発送するなら、ケース状態確認 → 袋で防水 → プチプチ → 必要に応じて両面補強 → 小型箱または適切な外装 → 箱内固定が基本です。
PSA Japanへ提出する場合は、自己流ではなく、ソフトスリーブ → カードセイバー → 厚紙で挟む → 輪ゴム → 緩衝材 → 申込用紙と一緒に箱へ入れるという公式ガイドに従ってください。
参考:PSA Japan「梱包&発送ガイド」、PSA Japan「よくあるご質問」、PSA Japan「グレーディングサブミッション規約」(2026年9月22日確認)


