「電子レンジを送りたいけれど、元箱がない」「引っ越しで運ぶとき、庫内の皿は入れたままでいい?」と迷うことがあります。
電子レンジは、見た目以上に重く、扉・操作面・角・庫内の付属品など壊れやすい部分があります。本体をプチプチで巻くだけではなく、付属品を分け、扉と角を守り、丈夫な箱の中で本体を動かさないことが重要です。
先に梱包の流れをまとめると
- 電源を抜き、本体を冷まして乾いた状態にする
- 取り外せる皿・角皿・網などを外して個別に包む
- 電源コード・アース線をまとめる
- 扉・操作面・四隅を保護する
- 本体全体を緩衝材で包む
- 丈夫なダンボールへ底面から固定する
- 前後左右・上部の隙間を埋めて封かんする
この記事では、元箱がない場合を中心に、引っ越し・宅配便・フリマ発送で使える電子レンジの梱包方法を解説します。
電子レンジは元箱なしでも梱包できる
購入時の箱と緩衝材が残っているなら、それを使うのが最も分かりやすい方法です。メーカー出荷時の形に戻せるため、本体の形に合った緩衝ができます。
ただし、元箱がなくても梱包は可能です。必要なのは、本体より少し大きい丈夫なダンボールと、底・四隅・上部を十分に保護できる緩衝材です。
佐川急便も中古家電・精密機器の梱包ではメーカー梱包の再利用を推奨し、元の資材がない場合は本体を緩衝材で包み、ダンボール底面・四隅・上部へ緩衝材を入れて動かないよう固定する方法を案内しています。
箱の強度に迷う場合は「ダンボールの選び方」も参考にしてください。
電子レンジの梱包に必要なもの
| 資材 | 用途 |
|---|---|
| 丈夫なダンボール | 本体を入れる外箱 |
| プチプチなどの緩衝材 | 本体・付属品・角の保護 |
| 厚紙・ダンボール板 | 扉や操作面、底面の補強 |
| クラフト紙など | 箱内の隙間固定 |
| ビニール袋 | コード・付属品をまとめる |
| 梱包用テープ | 外箱の封かん |
| ストレッチフィルム等 | 扉を含め本体をまとめて保護するときに便利 |
電子レンジは重量があるため、使い古して底が柔らかくなった箱や、サイズが大きすぎて本体が動く箱は避けます。
電子レンジを梱包する7つの手順

1.電源を抜き、本体を冷まして乾かす
使用直後なら、まず加熱を終えて本体と庫内が十分に冷めるまで待ちます。
電源プラグを抜き、庫内に水滴・食品くず・油汚れが残っている場合は清掃して乾かします。引っ越しや発送では箱を長時間閉じるため、濡れたまま梱包しないようにします。
電源コードだけでなく、アース線を使用している機種は取り外します。Panasonicも引っ越し準備として、電子レンジのコンセントとアース線を取り外してまとめるよう案内しています。
2.取り外せる皿・角皿・網を個別に包む
庫内に取り外せる付属品がある場合は、入れたまま運ばず、外して個別に保護します。
機種によって付属品は異なります。回転皿式なら耐熱ガラスの丸皿や回転ローラー、オーブンレンジなら角皿や調理網が付属する場合があります。一方、フラット庫内の機種では回転皿がありません。
取り外せる物だけを外し、固定部品を無理に分解しないでください。分からない部品は取扱説明書を確認します。
ガラス皿や角皿は1点ずつプチプチなどで包み、互いに直接ぶつからないようにします。Panasonicも、電子レンジの皿など割れやすい部品は緩衝材で包むよう案内しています。
3.電源コード・アース線をまとめる
電源コードはきつく折り曲げず、ゆるくまとめます。プラグが本体へぶつからないよう、プラグ部分を薄い緩衝材や袋で保護します。
アース線も本体から外せる状態ならまとめ、コード類が本体の下へ入り込まないようにします。
付属品とコード類は小袋へ分けておくと、開梱時に紛失しにくくなります。
4.扉・操作面・四隅を保護する
電子レンジで特に傷めたくないのが、前面の扉と操作パネルです。
まず扉をきちんと閉め、前面へ厚紙や薄いダンボール板を当て、その上から緩衝材で包みます。輸送中に扉へ直接荷重がかからない状態を作ります。
扉を固定するために粘着テープを使う場合は、塗装面や樹脂面へ強いテープを直接貼るより、ストレッチフィルムや保護材の上から固定する方が、粘着跡や表面傷を避けやすくなります。
四隅や底の脚部分も衝撃を受けやすいため、角当てや折ったダンボールを追加します。
5.本体全体を緩衝材で包む
扉や角を保護したら、本体全体をプチプチなどで包みます。
特定の「何重なら絶対安全」という基準はありません。本体の重量、箱との隙間、運び方に合わせて調整し、硬い本体が外箱へ直接当たらない状態を作ることが重要です。
底面も忘れずに保護します。重い電子レンジでは、上や側面だけ包んでも底からの衝撃を受けやすいためです。
6.丈夫な箱へ底面から固定する
ダンボールの底へ、厚手の緩衝材や折ったダンボール板を敷きます。
その上へ電子レンジを置きます。基本は通常使用時と同じ向きで箱へ入れ、箱の中で傾かないようにします。
ガラス皿・角皿・網などを同じ箱へ入れる場合は、本体と直接触れない位置へ個別包装した状態で固定します。扉の前や庫内へ無理に押し込むのは避けます。
7.前後左右・上部の隙間を埋めて封かんする
最後に、本体と箱の間に残った隙間をクラフト紙や緩衝材で埋めます。
佐川急便の中古家電梱包ガイドでも、底に緩衝材を敷き、本体を入れたあと四隅と上部を埋めて動かないように固定する方法が案内されています。
箱を軽く揺らし、中で本体や付属品が動かないことを確認してから、開口部を梱包用テープでしっかり閉じます。
隙間の埋め方は「梱包の隙間の埋め方」でも詳しく解説しています。
元箱がある場合は内装材も確認する
購入時の箱が残っている場合は、外箱だけでなく発泡スチロールや成形緩衝材などの内装材もそろっているか確認します。
本体を箱へ戻すだけではなく、購入時と同じ位置に内装材をセットし、電子レンジが箱の中で動かない状態へ戻します。
古い箱で底が弱っている、内装材が欠けている、湿気で箱が柔らかくなっている場合は、そのまま使わず補強するか、別の丈夫な箱へ切り替えます。
プチプチだけで電子レンジを発送しない
引っ越しの短距離移動で、運送業者が専用資材を使う場合を除き、宅配便で発送するときはプチプチだけを外装にするのは避けます。
プチプチは衝撃をやわらげる資材ですが、重い本体の角・扉・操作面を輸送中の圧力から守る外箱の役割までは果たせません。
ヤマト運輸も電子レンジ・オーブンレンジについて、宅急便の規格内で、ダンボールなどによる輸送に適した梱包がされている場合に発送できると案内しています。
宅急便で電子レンジは送れる?
ヤマト運輸では、電子レンジ・オーブンレンジは、宅急便の規格内で輸送に適した梱包がされていれば発送できます。
宅急便の主な上限は次のとおりです。
| 項目 | 上限 |
|---|---|
| 3辺合計 | 200cm以内 |
| 重量 | 30kg以内 |
| 1辺の長さ | 170cm以内 |
上下を逆さまにできないなど輸送状態に指定がある荷物は、1辺100cm以内という条件もあります。
また、元箱以外を使った場合は、梱包状態によって受付できないことがあります。自分で梱包したあとに心配がある場合は、封かん前に最寄りの営業所へ確認すると安心です。
梱包後のサイズを確認する方法は「宅配便サイズの測り方」を参考にしてください。
重い・大きい電子レンジは梱包を任せる選択肢もある
大型のオーブンレンジなど、自分で安全に持ち上げられない、本体に合う丈夫な箱が用意できない、宅配便の規格を超えるといった場合は、無理に自己梱包しない方法もあります。
アートセッティングデリバリーの「家財おまかせ便」は、スタッフが集荷先で梱包し、配送先で開梱・設置・梱包材回収まで行うサービスです。
メルカリで販売した電子レンジなら、「梱包・発送たのメル便」を使うと、梱包資材の準備と梱包を配送会社へ任せられます。
自分で梱包するか迷ったら
本体を安全に持ち上げられない、適切な箱がない、30kgを超える、梱包後に箱の中で固定できない場合は、送料だけでなく作業負担と破損リスクも含めて専門配送を検討します。
引っ越しで運ぶ場合の注意点
引っ越し業者へ依頼する場合は、業者が専用の保護資材を使うことがあります。自分で完全に箱詰めする前に、電子レンジをどこまで準備すればよいか確認してください。
自分で車に積んで運ぶ場合も、取り外せる皿・角皿・網を個別に包み、コード類をまとめ、扉が開かないよう保護します。
車内では、電子レンジの上へ重い荷物を載せず、走行中に滑ったり倒れたりしないよう周囲を固定してください。
電子レンジ梱包で避けたいNG例
- ガラス皿や角皿を庫内へ裸のまま入れて運ぶ
- 電源プラグを本体へぶつかる状態で放置する
- 扉や操作面を保護せず箱へ入れる
- 本体より大きすぎる箱を使い、隙間を埋めない
- 箱の底に緩衝材を入れない
- 弱ったダンボールをそのまま使う
- プチプチだけを外装にして宅配便へ出す
- 本体と付属品を裸のまま接触させる
- 梱包前のサイズ・重量だけで配送可否を判断する
発送・引っ越し前のチェックリスト
電子レンジ梱包でよくある質問
電子レンジの皿は入れたままでいいですか?
取り外せる皿や角皿は、外して個別に包むのがおすすめです。Panasonicも引っ越し時には、電子レンジの皿など割れやすい部品を緩衝材で包むよう案内しています。固定されている部品は無理に外さず、取扱説明書を確認してください。
元箱がないと宅急便で送れませんか?
元箱がなくても、規格内で輸送に適した梱包ができていれば送れる場合があります。ただし、ヤマト運輸は元箱以外の梱包について、状態によって預かれない場合があると案内しています。丈夫な箱と十分な固定が重要です。
扉はテープで固定した方がいいですか?
輸送中に扉が開かない状態にはしておきます。ただし、強い粘着テープを本体へ直接貼ると跡や表面傷の原因になることがあります。保護フィルムやストレッチフィルムで本体を包み、その上から固定する方法が扱いやすいです。
電子レンジを横向きにして運んでも大丈夫ですか?
機種によって構造やメーカーの注意事項が異なるため、自己判断で横倒しにするより、通常の設置姿勢を保つのが無難です。横向きでしか運べない場合は取扱説明書やメーカー、利用する運送業者へ確認してください。
メルカリで売れた電子レンジはどう送ればいいですか?
自分で梱包してらくらくメルカリ便などの規格内で発送する方法のほか、梱包・発送たのメル便を利用する方法があります。たのメル便では、配送会社が梱包資材を用意し、梱包・搬出・配送・開梱などを行います。重い機種や元箱がない場合の選択肢になります。
まとめ
電子レンジの梱包では、庫内の取り外せる付属品を分け、本体の扉・操作面・四隅を保護し、丈夫な箱の中で動かないよう固定することが重要です。
元箱がない場合でも、電源を抜く → 付属品を分ける → コードをまとめる → 前面と角を保護 → 本体を緩衝 → 箱底へ置く → 四隅と上部を固定の順で進めれば梱包できます。
宅配便で送る場合は、梱包後のサイズ・重量と梱包状態まで確認します。安全に持てない、大きすぎる、適切な箱がない場合は、家財配送や梱包を任せられるサービスを使うことも検討してください。
参考:ヤマト運輸「冷蔵庫や電子レンジ、調理家電などのキッチン用品は、送れますか?」、佐川急便「中古家電、精密機器の梱包方法」、Panasonic「引越し 家電はどうするのが正解?」、アートセッティングデリバリー「家財おまかせ便」、メルカリ「梱包・発送たのメル便のメリット」(2026年9月24日確認)


