「メルカリで椅子が売れたけれど、入るダンボールがない」「脚やキャスターをどう守ればいい?」「分解した方が送料は安くなる?」と迷いやすいのが、椅子の発送です。
椅子は大きくて形がいびつなうえ、脚先・キャスター・肘掛け・背もたれなどに力が集中しやすい荷物です。安全に送る基本は、取扱説明書上外せる部品だけを分解し、突き出た部分を重点的に保護し、硬い外装の中で動かないよう固定することです。
先に結論|椅子はこの順番で梱包する
- 椅子の状態を確認し、清掃・撮影する
- 取扱説明書を確認し、安全に外せる部品だけを分解する
- ネジ・ボルトなどの小部品を袋へまとめる
- 脚先・キャスター・肘掛けなど突起部を重点的に保護する
- 座面・背もたれ・分解した部品をプチプチで包む
- ダンボールへ入れ、底・側面・上部を固定する
- 箱がない場合は、ダンボールの継ぎ足しや巻きダンボールを検討する
- 封かん後の3辺・重量を測り、発送方法を選ぶ
なお、メルカリの梱包・発送たのメル便を使う場合は、配送会社が梱包資材を用意して梱包してくれるため、自分でここまで梱包する必要はありません。自分で梱包して通常の宅配便やらくらくメルカリ便などで送る場合に、以下の手順を使ってください。
椅子はまず「安全に分解できるか」を確認する
送料を抑えるには、分解できる椅子を小さくするのが有効です。ただし、外せそうに見える部品を何でも分解してよいわけではありません。
ダイニングチェアやベビーチェアなどで、メーカーが組み立て・分解方法を案内している脚、背もたれ、足置きなどは、説明書に従って外せる場合があります。外した部品はそれぞれ保護し、ネジやボルトを紛失しないよう袋へまとめます。
イトーキは、ガスシリンダーやスプリングなどの高圧パーツを分解すると、けがの原因になるとして分解しないよう案内しています。オフィスチェアは「小さくしたいから」という理由だけで高圧部品を外さず、取扱説明書で安全に取り外せると確認できた部品だけを扱ってください。
分解できない椅子は、そのままの形で突起部を守り、外装を作ります。無理に分解して故障させるより、完成サイズに合う配送方法へ切り替える方が安全です。
椅子の梱包で壊れやすい場所
| 部分 | 起こりやすいトラブル | 梱包のポイント |
|---|---|---|
| 脚先 | 欠け、擦れ、ダンボールの突き破り | プチプチを厚めにし、必要ならダンボール片で先端を覆う |
| キャスター | 破損、脱落、箱への食い込み | 1個ずつ保護し、脚部全体が箱の一点へ荷重をかけないようにする |
| 座面 | 擦れ、汚れ、へこみ | 表面を清掃してから全体を緩衝する |
| 背もたれ | 割れ、曲がり、メッシュ・布地の擦れ | 角やフレームを重点的に保護し、箱の中で押し曲げない |
| 肘掛け | 割れ、曲がり、接合部の破損 | 外せる機種は説明書に従い、外せない場合は厚めに保護する |
| ネジ・ボルト | 紛失、本体への傷 | 小袋へまとめ、硬い部品が座面などへ直接当たらない位置に固定する |
メルカリ公式の椅子梱包ガイドでも、背もたれ・座面・脚・キャスターなどをパーツごとに保護し、細い脚はダンボールを突き破らないよう脚先を厚めに包む方法が案内されています。
椅子の梱包に必要な資材
| 資材 | 用途 |
|---|---|
| プチプチ・気泡緩衝材 | 座面、背もたれ、脚、キャスターなどの保護 |
| 大型ダンボール | 外圧や突き破りから守る最終外装 |
| 板ダンボール・ダンボール片 | 脚先、箱底、突起部の補強 |
| 巻きダンボール | 箱を作りにくい大型・異形の椅子の外装補助 |
| 紙緩衝材・エアークッション等 | 箱の隙間を埋め、椅子を動かさない |
| OPP袋・小袋 | ネジ、ボルト、キャップなど小部品をまとめる |
| 梱包用テープ | ダンボールの封かん・継ぎ目の補強 |
| メジャー | 梱包後の3辺を測る |
| 必要な工具 | 取扱説明書で取り外し可能な部品だけを分解する |
椅子は表面積が大きいため、プチプチは小さなシートよりロール状の方が包みやすい場合があります。ただし、緩衝材だけを最終外装にせず、通常の宅配便で送る場合はダンボールなど輸送に耐える外装まで仕上げます。
梱包前に清掃・撮影・部品確認をする
フリマや個人売買で送る場合は、梱包前に座面、背もたれ、脚、肘掛け、キャスターなどを清掃し、傷・汚れ・ぐらつきがないか確認します。
発送前の状態が分かるよう、正面・背面・座面・脚・傷がある部分を撮影しておくと、到着後に状態確認が必要になった場合にも役立ちます。
分解する場合は、作業前の状態も撮影しておくと組み立て時に分かりやすくなります。ネジやボルトは部位ごとに小袋へ入れ、「背もたれ用」「肘掛け用」など分かるようにしておくと安心です。
分解できる椅子を安全に梱包する8手順

1.説明書で外せる部品を確認する
まず、メーカーの取扱説明書や組立説明書を確認します。工具で簡単に外せる構造でも、メーカーが分解を想定していない部分は無理に外さないでください。
折りたたみ椅子は所定の方法で折りたたみ、ベビーチェアや組立式チェアは説明書上取り外せる部品のみ分けます。
2.ネジ・ボルトなどを袋へまとめる
外したネジ、ボルト、ワッシャー、キャップなどは、小袋へまとめます。裸のまま箱へ入れると紛失しやすく、座面や木部へ傷を付ける原因にもなります。
小袋は本体や大きなパーツの緩衝材の外側へ固定し、開梱時に見つけやすい位置へ入れます。本体へ粘着テープを直接貼らないようにしてください。
3.脚先・キャスターを厚めに保護する
椅子の脚は荷重が集中しやすく、細い脚先は外箱を内側から突き破ることがあります。脚先へプチプチを複数周巻き、必要なら小さな板ダンボールを折ってキャップ状に当てます。
キャスター付きなら、キャスターを1個ずつ包み、脚部全体も緩衝します。取り外し可能かどうかは説明書を確認し、外れないキャスターを無理に引き抜かないでください。
4.座面・背もたれ・肘掛けを個別に包む
座面や背もたれは、表面を擦らないよう全体をプチプチで包みます。木製や樹脂製の角、金属フレーム、肘掛けの先端など突出している部分は、通常より緩衝材を追加します。
布張りやメッシュの座面へテープを直接貼らず、緩衝材同士をテープで留めます。
5.箱の底を補強する
脚部や金属ベースなど重いパーツが入る場合は、ダンボールの底へ板ダンボールを1枚敷きます。箱底へ荷重が集中しにくくなり、脚先やキャスターによる突き破り対策にもなります。
使い古して湿気や折れで弱くなった箱は避け、椅子の重量に耐えられる外装を選びます。
6.重い部品を下へ、表面を守りたい部品を上へ入れる
箱へ入れるときは、金属脚やベースなど比較的重いパーツを下側へ置き、座面や背もたれの表面へ重量がかからないようにします。
部品同士が直接触れる部分には、板ダンボールや緩衝材を挟みます。ネジ袋などの硬い小物も、座面・背もたれへ直接当てないでください。
7.底・側面・上部の隙間を埋める
箱を軽く動かし、中身が大きく滑る部分へ紙緩衝材、エアークッション、余ったダンボールなどを入れます。
隙間を埋める目的は、椅子や部品を押さえ付けることではなく、移動を止めることです。座面や背もたれが変形するほど緩衝材を詰め込まないでください。
8.封かん後に完成サイズを測る
箱を閉じ、継ぎ目や底面を梱包用テープでしっかり封かんします。最後に、完成した荷物の縦・横・高さと重量を測ります。
椅子本体の寸法ではなく、緩衝材と外箱まで含めた完成寸法で配送サービスを選びます。
分解できない椅子は突起部を守って箱全体を作る
木製ダイニングチェアや一体型チェアなど、分解できない椅子は、そのままの形で梱包します。
脚先、背もたれの角、肘掛けなどを重点的に保護してから、椅子全体をプチプチで包みます。脚先が細い場合は、外箱の底にも板ダンボールを敷きます。
そのうえで、椅子が無理なく収まる外装へ入れます。箱が小さすぎて背もたれを押し曲げる、脚を斜めにねじ込む、ふたを押さえないと閉まらない状態なら、箱を大きくするか発送方法を見直してください。
大きすぎる箱も、内部で椅子が移動しやすくなります。椅子の周囲を固定できる程度の余裕を持たせ、底・側面・上部を支えます。
椅子の種類別に注意するポイント
| 椅子の種類 | 重点的に見るところ |
|---|---|
| ダイニングチェア・木製椅子 | 細い脚、背もたれの角、木部の擦れ。脚先を厚めに保護する |
| オフィスチェア | キャスター、肘掛け、背もたれ、ガスシリンダー。高圧部品は分解しない |
| 折りたたみ椅子 | 所定の方法で折りたたみ、輸送中に開かないよう外側から緩衝する |
| スツール | 脚先と座面。背もたれがない分、小さく梱包できる場合がある |
| ベビーチェア・ハイチェア | 足置き、トレー、ベルト、脚部。メーカーが外せると案内する部品だけを分ける |
椅子が入るダンボールがないときの3つの方法
椅子は市販の宅配箱へそのまま入らないことが多いため、外装の作り方が大きなポイントになります。
方法1.同じ大きさのダンボールを上下からかぶせる
開口部が近いダンボールを2つ用意し、下側の箱へ椅子を入れ、上側からもう1箱をかぶせて高さを作る方法があります。
継ぎ目が弱点になるため、重なりを十分に取り、周囲をテープで補強します。詳しいつなぎ方は「ダンボールを2つつなげる方法|大きい荷物を安全に梱包する手順」で解説しています。
方法2.大きなダンボールを椅子に合わせて加工する
大きめのダンボールを開いて、椅子の外寸に合わせて折り直す方法もあります。箱を小さくしすぎて椅子へ圧力をかけず、角・継ぎ目・底面をテープと板ダンボールで補強してください。
方法3.巻きダンボールを使う
形が複雑で箱型の外装を作りにくい場合は、巻きダンボールを使う方法があります。椅子の形へ沿わせやすい反面、箱型ダンボールほど自立した強度を出しにくいので、脚先・角・底面などへ板ダンボールを追加して使います。
家具や異形物への巻き方は「巻きダンボールの使い方|長物・家具・大きい荷物を包む方法」を参考にしてください。

メルカリで椅子を送るなら完成サイズで発送方法を選ぶ
椅子は分解の有無でサイズが大きく変わります。先に配送方法を決めて緩衝材を減らすのではなく、安全に梱包した完成サイズを測ってから発送方法を選びます。
| 発送方法 | 主な条件 | 椅子での使い分け |
|---|---|---|
| らくらくメルカリ便・宅急便 | 最大200サイズ・30kg。160サイズ1,700円、180サイズ2,100円、200サイズ2,500円 | 分解して200サイズ以内に収まる椅子。160サイズを超える荷物はヤマト営業所または集荷から発送 |
| ゆうゆうメルカリ便・ゆうパック | 最大170サイズ・25kg。160サイズ1,700円、170サイズ1,900円 | 170サイズ以内に収まる比較的小型の椅子や分解品 |
| 梱包・発送たのメル便 | 3辺合計450cm以下、最長辺250cm以下、実重量150kg以下などの条件あり | 自分で梱包しにくい完成品の椅子、大型オフィスチェアなど |
料金・条件は2026年9月26日時点です。らくらくメルカリ便の宅急便は、現在200サイズまで対応しています。過去の案内や古い記事では「160サイズまで」と書かれている場合があるため、発送時点のメルカリ公式ガイドを確認してください。
らくらくメルカリ便の宅急便は200サイズまで
2026年9月26日時点で、らくらくメルカリ便の宅急便は60〜200サイズに対応しています。180・200サイズまで使えるため、分解して梱包した椅子なら通常のメルカリ便で送れる場合があります。
ただし、3辺合計だけでなく重量上限もあり、160サイズを超える荷物は発送場所がヤマト運輸営業所または集荷に限られます。
170サイズ以内ならゆうゆうメルカリ便も候補
ゆうゆうメルカリ便のゆうパックは、最大170サイズ・25kgまでです。椅子を分解して170サイズ以内に収まるなら候補になります。
発送サービスは料金だけでなく、持ち込み可能な場所、重量、梱包後の最長辺なども合わせて確認してください。
梱包・発送たのメル便なら自分で梱包しなくてよい
大きな椅子、分解できない椅子、オフィスチェアなど、自分で外装を作るのが難しい場合は、メルカリの梱包・発送たのメル便が選択肢になります。
メルカリ公式では、梱包・発送たのメル便は配送会社が集荷に来て、梱包および梱包資材の準備を行うと案内しています。梱包・搬出・配送・搬入・開梱設置・資材回収まで任せられるため、大型の椅子では特に負担を減らせます。
| サイズ | 送料 |
|---|---|
| 160サイズ | 3,400円 |
| 200サイズ | 5,000円 |
| 250サイズ | 8,600円 |
| 300サイズ | 12,000円 |
| 350サイズ | 18,500円 |
| 400サイズ | 25,400円 |
| 450サイズ | 33,000円 |
送料は全国一律で、商品の3辺合計によって決まります。実重量は150kg以下が基本条件です。
メルカリ公式は「椅子○脚セット」を配送不可商品の例に挙げ、同じ商品でも複数を重ねたり束ねたりして1個口として計測しないと案内しています。
また、家財おまかせ便では、お客様がすでに梱包している場合はその梱包実寸で計測すると案内されています。たのメル便で配送会社へ梱包を任せるつもりなら、送料を下げようとして先に大きな自作梱包を作る必要はありません。
メルカリ以外で送る場合の大型配送
一般の宅配便で送る場合、ヤマト運輸は椅子について、宅急便の規格内で、ダンボールなど輸送に適した梱包がされていれば発送できると案内しています。宅急便は3辺合計200cm以内・30kg以内です。
日本郵便のゆうパックは3辺合計170cm以内・25kgまで、佐川急便の飛脚ラージサイズ宅配便は3辺合計260cm以内・50kgまでです。
椅子の完成サイズが大きい場合は、料金・サイズ・集荷条件を「大型荷物を安く送る方法|サイズ・重量別に配送サービスを比較」で比較してください。
高価なデザイナーズチェア、一点物、代替できない椅子などは、通常宅配便で引き受けできない場合があります。サイズだけで決めず、配送会社へ品物の内容と価値を伝えて確認してください。
椅子の梱包でよくある質問
椅子2脚をまとめてたのメル便で送れますか?
梱包・発送たのメル便では、椅子○脚セットは配送不可商品の例に挙げられています。複数脚を重ねたり束ねたりして1個口扱いにはできないため、出品・配送方法を別途検討してください。
まとめ
椅子の梱包では、安全に外せる部品だけを分解する → 脚先・キャスター・肘掛けなど突起部を重点的に守る → 各部品を個別に緩衝する → 硬い外装の中で動かないよう固定するのが基本です。
参考:メルカリ「メルカリで売れた椅子はどうやって梱包する?」、メルカリ「中〜大型サイズ – 宅急便(らくらくメルカリ便)」、メルカリ「お取り扱いサイズ・重量(梱包・発送たのメル便)」、メルカリ「送料・オプション料金(梱包・発送たのメル便)」、メルカリ「配送不可地域・配送不可商品(梱包・発送たのメル便)」、ヤマト運輸「椅子は送れますか?」、佐川急便「飛脚宅配便・飛脚ラージサイズ宅配便」、日本郵便「ゆうパック」、イトーキ「ワークチェア サポート」、アートセッティングデリバリー「家財おまかせ便」、ダンボールワン「椅子を安全に送る梱包方法」(2026年9月26日確認)


