「国際ゆうパック」で海外へ荷物を送りたいと思っても、日本郵便の公式ページではその名前が見つからず、迷っていませんか。
結論:海外へ一般的な荷物を送る日本郵便のサービス名は「国際小包」です。国内向けの「ゆうパック」とは別のサービスで、送り先国の引受条件、内容品の申告、国際郵便用ラベルの作成が必要です。
この記事では、国際小包を初めて使う人向けに、送る前の確認、料金・サイズの調べ方、実際の梱包、ラベル作成、郵便局での差し出しまで順番に解説します。
最初に確認する4つのこと
- 送り先の国・地域が、現在「国際小包」を引き受けているか
- 航空便・船便など、利用できる発送方法はどれか
- 箱の大きさ・梱包後重量・内容品が、送り先の条件に合うか
- 国際郵便マイページサービスでラベルと必要書類を準備できるか
国際ゆうパックとは?正式名称は国際小包
国内の「ゆうパック」は日本国内の荷物を送るためのサービスです。一方、海外に一般的な物品を送る場合、日本郵便では「国際小包」というサービスを案内しています。名前だけでなく、発送前に確認する条件も異なります。
| 確認項目 | 国内のゆうパック | 海外向けの国際小包 |
|---|---|---|
| 届け先 | 主に日本国内 | 取り扱いのある海外の国・地域 |
| 梱包・受付条件 | 国内サービスの規定による | 国際郵便の共通規則と宛先国別条件による |
| 伝票・申告 | 国内用送り状など | 電子作成する国際郵便ラベル・税関申告情報 |
| 料金 | 国内の料金体系 | 国・地域、重量、輸送方法などで異なる |
| 送れないもの | 国内の引受条件を確認 | 世界共通の禁制品と国別規制の両方を確認 |
国際小包には航空便・船便などの区分があります。ただし、日本郵便のサービス紹介に発送方法が載っていても、すべての国へすべての方法で送れるわけではありません。引受停止や輸送方法の制限は随時変わるため、発送直前の確認が必要です。
送る前に国・地域別の条件を確認する

最初に、日本郵便の国・地域別の差出可否で現在の受付状況を確認します。次に国際郵便条件表で、国際小包の利用可否、最大重量・寸法、必要書類、国別禁制品を調べます。
国別条件表に掲載されていても、相手国の法令や税関判断によって返送・没収等になる場合があります。販売品、食品、電池などは特に、送り先の輸入条件も確認してください。2026年11月1日に複数国の小包の寸法・重量・必要書類やEU向けの関税条件が改正されています。 例えばドイツ宛ての国別条件では、150ユーロ未満のBtoC(ネット販売)郵便物は輸入が認められない場合があると案内されているため、個人間の贈答品と販売品を分け、梱包前に郵便種別ごとの「特別な条件」を確認してください(この改正の確認日:2026年11月1日)。
また、日本郵便「国際郵便として送れないもの」で、国際郵便全体の禁制品と送り先国固有の禁制品を分けて確認します。普通の雑貨に見えても、電池・引火性液体・スプレー・食品成分などによって制限が変わることがあります。
実例|郵便局で箱を開け直すことになったケース
梱包辞典編集部では、海外発送の際に送り先の禁制品を十分に確認せず、郵便局で荷物を開け直すことになった経験があります。
当初は、国ごとの禁制品といえば肉や野菜、生き物や植物などが中心だろうと考えていました。ところが、ある国へ荷物を送ろうとした際、そのときの送り先の条件では、一般的な文房具やおもちゃにも送れないものがあり、用意したダンボールの中身をすべて出して確認することになりました。
「これも送れないの? では何なら送れるの?」と驚くほど、想像していた条件と実際の規制には違いがあったのです。もちろん、文房具やおもちゃがどの国でも禁制品というわけではありません。国や地域、品目によって条件は異なり、規制が変更されることもあります。
海外へ荷物を送るときは、「普通の日用品だから大丈夫」と判断せず、宛先国の条件を品目ごとに確認してから梱包することが大切です。
米国宛ての事前申告は贈答品の金額と期限で確認
米国宛て条件の情報確認・本文更新日:2026年10月25日(日本時間)。日本郵便の2026年10月23日付の続報を確認しています。
2,500米ドル以下の物品を含む対象郵便物は、原則として日本郵便が案内する認定事業者「Zonos」または「SafePackage」のアプリ等で事前申告登録を行い、必要に応じて関税等を支払います。ただし、次の期限付きの例外があります。
100米ドル以下の個人間贈答品は、2027年1月19日まで事前申告登録が任意(推奨)です。事前登録をせずに差し出すこともできますが、米国での通関を円滑にするため登録が推奨されています。登録する場合は、免税でも認定事業者の手数料がかかります。
事前申告登録した場合は、宛名ラベルに「DDP-(13桁の申告番号)」を表示します。自動印字されない場合は、ラベル上部の余白に手書きします。事前登録をしない100米ドル以下の個人間贈答品には、このDDP表示は不要です。
書状・郵便葉書・盲人用郵便物・印刷物・EMS(書類)は別区分で、2,500米ドルを超える郵便物は米国側で輸入者が申告納税する扱いです。税関検査対象の書籍・カレンダー・ゲームカード等は、印刷物やEMS(書類)ではなく小形包装物・EMS(物品)等で差し出す条件があります。
ここで任意となるのは認定事業者を通じた事前申告登録です。贈り物でも、国際郵便ラベルに内容品・数量・価格などを正確に申告する必要はあります。受付・ラベル作成の方法は、発送直前に最新の公式案内を確認してください。
公式情報:日本郵便「(続報)米国宛て郵便物の引受け対象の拡大」(2026年10月23日)
国際小包の料金・サイズ・重量・日数

料金は宛先と重量、発送方法によって変わる
国際小包の送料は、送り先の国・地域、梱包後の重さ、航空便・船便などの発送方法により異なります。計算前に、荷物を緩衝材と箱まで含めた状態で計量しておきましょう。
最新の料金と利用可能なサービスは、日本郵便の料金・日数を調べるで確認できます。固定の料金を見て判断すると、重量区分や改定、宛先国の引受状況を見落とす可能性があります。
最大30kgは全ての国に共通ではない
日本郵便は国際小包の重量を「最大30kgまで」と案内していますが、国・地域によって上限が異なります。大きさも、最大長や「長さ+胴回り」などの基準が国別に設定されています。国内ゆうパックのサイズ区分をそのまま当てはめないでください。
段ボールの縦・横・高さを測り、特に長い面と外周寸法を確認します。国際郵便条件表で対象国の基準に照らし、サイズを満たす箱を選びましょう。
航空便と船便は速さだけでなく利用可否も比較する
| 発送方法 | 主な特徴 | 確認すべき点 |
|---|---|---|
| 航空便 | 比較的速い輸送方法 | 対象国への引受、料金、禁制品 |
| 船便 | 配達まで時間を要するが料金面で選択肢になり得る | 対象国への引受、到着目安、梱包強度 |
| SAL便 | 公式のサービス説明には選択肢として記載 | 引受停止・利用可否を最新の国別情報で必ず確認 |
日数は目安であり、通関検査、輸送便の変更、現地事情などにより遅れます。『何日で必ず到着』とは考えず、国際小包のお届け日数表と最新のお知らせを参照してください。
国際小包の送り方|発送までの7ステップ

1.送り先国で国際小包を使えるか調べる
差出可否と国際郵便条件表を確認し、航空便・船便など選べる方法を把握します。国名だけでなく、利用する郵便物の種別が「国際小包」かも確認してください。
2.内容品が送れるか確認する
世界共通の禁制品、国別の輸入規制、航空便の場合の危険物制限などを確認します。贈り物でも申告が不要になるわけではありません。
3.料金・日数と箱のサイズを決める
箱に入れた後の重量と寸法を予測し、公式計算ページで料金・日数を比較します。箱選びの段階で国別の上限寸法を超えないことも確認します。
4.中身を個別に保護して梱包する
割れやすい品物、角が傷みやすい品物、液漏れし得るものを分けて保護します。箱内で重い物が動かない状態にし、強度のある外装に収めます。
5.内容品情報と宛先を準備する
受取人の氏名・住所・郵便番号・電話番号など必要情報を確認。内容品ごとに具体的な品名、数量、重量、価格を控えます。「雑貨」「ギフト」のような曖昧な申告は避けます。
6.宛先国に対応した方法でラベルを作成する
通常は、日本郵便の国際郵便マイページサービスでラベルと税関申告情報を電子作成します。具体的な操作と書類の準備は「国際郵便ラベルの入力・印刷と貼り方」を確認してください。
米国宛ては、前述の金額・内容品・期限の区分に応じてラベルを準備します。2027年1月19日までは、100米ドル以下の個人間贈答品は認定事業者への事前登録なしでも差出可能です。事前登録を行う場合は認定事業者の案内に従ってDDP申告番号を表示し、内容品の電子申告も正確に行ってください。
米国以外でも国・地域によって必要書類や手続きが異なるため、作成前に最新の公式案内を確認しましょう。
7.郵便局に差し出す
梱包した荷物と必要なラベル・書類を準備して郵便局で差し出します。受付後の控え・追跡番号は受取人へ共有できるよう保管してください。
国際小包で破損を防ぐ梱包のポイント

国際郵便は国内配送より輸送距離や積み替えが増えることがあります。日本郵便は国際郵便の送り方ガイドで、頑丈な段ボール、緩衝材、強い粘着テープなどを用いた厳重な梱包を案内しています。
- 外箱:潰れや水濡れのない丈夫な段ボールを選び、重量に見合う強度を確保する。
- 個別包装:壊れやすい物を直接触れ合わせない。傷を避けたい物は柔らかい包装材で覆う。
- 防水:水濡れに弱い物は内袋で保護し、液体は送れることを確認したうえで漏出防止・吸収材など必要な対応を行う。
- 隙間固定:箱の底・側面・上部の空間を適切に埋め、軽く動かして中身が移動しないことを確認する。
- 封かん:箱の底とふたを強度のある梱包テープで確実に閉じる。
- ラベル:開封口やテープの継ぎ目に重ならない、平らな面を確保する。
日本郵便は海外発送について、国内のような「こわれもの」「天地無用」の特別取扱いがないと案内しています。注意シールだけに頼らず、輸送中に荷物の向きが変わっても品物が傷みにくい梱包を心がけましょう。
二つの箱をテープや紐でまとめて一個口にする梱包も避けます。税関検査で分けられたり、輸送中にばらけたりするおそれがあります。
段ボールの種類や重い荷物の固定方法そのものを詳しく確認したい場合は、ダンボールの選び方、梱包の隙間の埋め方も参考にしてください。
ラベル・税関申告で間違えやすいこと
手書きの国際小包ラベルでは送れない
現在、国際郵便の物品発送では、通関電子データの送信のため国際郵便マイページサービスによるラベル作成が必要です。紙の送り状に手書きする国内ゆうパックと同じ感覚で準備しないよう注意しましょう。
内容品の品名・数量・価格を具体的に入力する
通関のため、品名・数量・重量・価格などの情報を正確に入力します。日本郵便は品名等を英語(推奨)またはフランス語で入力することを案内しています。品名を一括して「Gift」「Goods」などとするのではなく、実際の品物を区別しましょう。
2026年6月1日から税関告知書の様式が変更され、申告する内容品種別に「商用物品(BtoB)」「ネット販売品(通販)」などが加わっています。ネット販売品を単なる書類として申告しないなど、発送目的に合う項目を選択してください。
インボイスやHSコードが必要な場合もある
内容品・金額・宛先国に応じて、インボイス等の追加書類やHSコード類の入力が必要または推奨される場合があります。特に販売品の場合は、電子ラベル作成画面と日本郵便の案内に従ってください。
国際小包とEMSはどう使い分ける?
| 比較項目 | 国際小包 | EMS |
|---|---|---|
| 主な用途 | 一般的な物品の海外発送 | 速さを優先した海外発送 |
| 発送方法 | 航空便・船便など(国別の引受可否による) | EMSとして取り扱うサービス |
| 料金 | 宛先・重量・発送方法で異なる | 宛先・重量で異なる |
| サイズ・重量 | 国別の国際小包条件 | 国別のEMS条件 |
| 追跡・補償 | 取扱国と利用条件を確認 | 取扱国と利用条件を確認 |
急ぐ荷物ならEMS、料金や輸送方法を比較したいなら国際小包が候補になります。ただし、EMSが使えない国や、国際小包の一部輸送方法が停止している国もあるため、実際に使えるサービスを先に調べてから選びましょう。
小さく軽い荷物には、国際小包以外の郵便サービスが適する場合もあります。最初から「国際小包」と決めつけず、公式の料金・日数比較を活用するのがおすすめです。
国際宅配便も候補に入れ、容積重量や追加料金まで含めて調べる方法は「海外へ荷物を送る料金比較」で解説しています。
国際小包についてよくある質問
国際ゆうパックは郵便局から送れますか?
海外向けの「国際小包」は郵便局で差し出せます。利用する国・輸送方法の引受状況、内容品、電子ラベルの準備を確認してから持ち込みます。日本郵便では国際小包の集荷も案内しています。
郵便局で国際小包用の箱を買えますか?
郵便局の包装用品の取扱いは店舗や商品によります。専用の箱を使うこと自体が国際小包の必須条件ではありません。必要な強度・寸法を満たす段ボールを準備し、取扱品や在庫は利用する郵便局へ確認してください。
プレゼントなら税関申告は不要ですか?
不要ではありません。無償の贈り物でも物品を海外へ送る場合は、内容品の種類・数量・価格などを正確に申告します。贈り物であることと、内容品の申告が不要であることは別です。
国際小包は追跡できますか?
日本郵便では国際小包の追跡を案内していますが、追跡情報の表示範囲や更新状況は宛先国等で異なる場合があります。受付時の番号を保管し、公式の追跡ページで確認してください。
関税は誰が支払いますか?
輸入時に税金・手数料が発生する場合があり、その扱いは宛先国の制度や発送方式・手続きによります。受取人負担になる場合もあるため、発送前に相手へ確認してください。米国宛てなど事前支払いが求められる区分にも注意が必要です。
まとめ|国際小包は国別条件を先に確認
「国際ゆうパック」と検索した場合、実際に確認するべきサービスは日本郵便の国際小包です。国内のゆうパックと異なり、宛先国の引受可否、国別の重量・寸法、禁制品、電子ラベルと税関申告を確認する必要があります。
発送の順番は宛先国の条件確認 → 内容品の確認 → 料金・寸法確認 → 丈夫な梱包 → 電子ラベルと必要書類 → 差し出し。送る前に日本郵便の公式情報を確認し、不明な点は郵便局へ問い合わせてください。
公式参考資料(2026年10月17日確認):国際小包、国・地域別の差出可否、国際郵便条件表、国際郵便の送り方ガイド、ラベルの作成方法、内容品の正確な入力、2026年税関告知書様式変更


