取り外したPCメモリをメルカリなどで送るなら、静電シールド袋で電子部品を保護し、さらに厚紙や小箱で曲がり・圧迫を防いでから発送します。プチプチだけで包む方法は、静電気への備えが十分とはいえません。
この記事はデスクトップ用DIMM・ノートPC用SO-DIMMのメモリ単体を対象に、必要な資材と実際の梱包手順、複数枚・ヒートシンク付きの違い、メルカリでの発送方法を説明します。パソコン本体の発送は対象外です。
PCメモリの梱包に必要な資材
準備するのは「静電気への対策」と「押し曲げられない外装」の2種類です。PCメモリは薄い基板なので、一般的な小物よりも端子・基板に直接ものを当てないことを重視します。
| 資材 | 役割・選び方 |
|---|---|
| 静電シールド袋 | メモリを直接入れる最初の包装。放電シールド性が確認でき、メモリが無理なく入るサイズを選ぶ |
| プチプチなどの緩衝材 | 袋の外側に使い、衝撃を緩和する。強く締め付けない |
| 厚紙2枚または小箱 | 薄い基板が曲がらないよう保護する。外からの荷重がメモリに直接かからない構造にする |
| 配送用の封筒・箱 | 完成した保護材ごと収納し、輸送中に動かないようにする |
帯電防止袋と静電シールド袋の違い
名称が似ていますが同じではありません。一般的な帯電防止袋は袋自体が帯電しにくいことが主な機能で、外部の放電を遮る性能があるとは限りません。静電シールド袋は外部からの静電気放電に対する保護を目的とした包装です。家庭から発送する場合は、商品説明に「静電シールド」「放電シールド」などの性能が明記された電子部品用袋を選ぶ方が確実です。
購入時に付いていた適切な保護袋があれば状態を確認して再利用できます。一般のポリ袋や普通のプチプチを「静電気対策済み」とみなさないでください。袋がない場合は、発送を急いで裸のまま包むより保護材を用意するのがおすすめです。
PCメモリを梱包する5つの手順
作業は取り扱い → 静電シールド袋 → 緩衝材 → 曲げ防止 → 外装の順番です。部品に直接触れるものと、外側のクッション材を混同しないようにします。

1.基板の端を持って状態を確認する
乾いた清潔な作業台を使い、メモリの金色の接点や黒いチップに指を当てないよう、基板の端を持ちます。作業前に接地された金属部分へ触れるなど、静電気対策を取ってください。取り外し作業から行う場合は、機器の電源を切り、メーカーの手順に従います。
中古品を売る場合は、袋へ入れる前に型番・容量・枚数・目立つ傷を写真に残しておくと、受け取る側との確認がスムーズです。
2.静電シールド袋へ1枚ずつ入れる
DIMMやSO-DIMMを1枚ずつ別の袋に入れ、袋の口を閉じます。メモリ本体に直接セロハンテープを貼ったり、金色の端子へテープを当てたりしません。袋の内寸が不足して無理に折れ曲がる場合は、袋を大きいものへ替えます。
3.袋の外側を緩衝材で包む
静電シールド袋の外からプチプチなどで軽く包みます。ここでは衝撃を和らげることが目的です。何重にも強く巻いて基板に圧力をかける必要はありません。プチプチの基本的な包み方は別記事でも確認できます。
4.厚紙または小箱で曲がらないようにする
緩衝済みの袋を、平らな厚紙2枚の間に配置するか、小型の丈夫な箱・元の樹脂ケースへ収めます。厚紙は基板へ押し付けるのではなく、外からの曲げ荷重を受けるための補強です。厚紙が反っている、箱の蓋がメモリの上を直接押す、といった状態は避けてください。
5.配送用外装に固定し、サイズを測る
補強済みのメモリを封筒や配送箱へ入れ、内部で大きく動く場合は紙などで隙間を埋めます。箱の中に入れるときは、接点が露出した状態になっていないか確認しましょう。必要に応じて外側に水濡れ対策を施し、封をします。
最後に外装を含めた厚さ・縦横・重さを測ります。送料を安くするために補強材を抜くのではなく、完成した荷姿が収まる配送方法を選びます。
DIMM・SO-DIMM・複数枚で変わる保護方法
デスクトップ用DIMMは横に長いため、厚紙で補強するときも端まで支えられる大きさにします。ノートPC用SO-DIMMは短く、封筒内で位置がずれやすいので、厚紙や小箱の中央へ収めて動かさないことがポイントです。
2枚・4枚セットは静電シールド袋へ各1枚を入れ、外側で仕切るなどして重ねた部品同士へ荷重が集中しないようにします。型番が異なるセットなら、袋の外側へ識別を書いておくと開封後の取り違えを防げます。
ヒートシンク付きメモリは金属製の放熱板や突起部分を含めて外寸を測り、ケースの蓋がその部分を押さないようにします。薄型外装へ無理に押し込むより、小箱に余裕を持たせる方が適する場合があります。
メルカリでPCメモリを発送するなら
梱包後に3cm以内の厚さを無理なく維持できるかで、薄型配送と箱型配送を分けます。以下は2026年10月時点のメルカリ公式案内に基づく比較です。
| 方法 | 公式条件・料金の目安 | 選び方 |
|---|---|---|
| ネコポス(らくらくメルカリ便) | 210円。厚さ3cm以内、重さ1kg以内。3辺計60cm・長辺34cm以内、最小23×11.5cm | 十分な曲げ対策をして薄型で収まる場合 |
| 宅急便コンパクト(らくらくメルカリ便) | 450円+専用BOX70円。標準BOX外寸25×20×5cm | 厚みのある保護材や小型ケースを使いたい場合。専用箱が必要 |
| 宅急便60サイズ(らくらくメルカリ便) | 750円。3辺合計60cm以内・重さ2kgまで | 箱を大きくして余裕を持って保護したい場合 |
ネコポスは梱包が小さすぎても規定外です。DIMM単体の小さな包みをそのまま発送せず、最小サイズも確認してください。宅急便コンパクトは専用箱の再利用や、規定を超える詰め込みができません。
フリマ以外ならクリックポストなども候補ですが、追跡・損害賠償の有無などは配送方法ごとに違います。高額なメモリでは送料だけでなく、配送事故時のサポート条件も確認しましょう。料金や規定は変更されるため、発送前に最新の公式案内を確認してください。
まとめ|メモリは保護してから送料を決める
PCメモリの梱包は、静電シールド袋で電子部品を守り、厚紙や小箱で曲げを防ぐことが要点です。DIMM・SO-DIMM・ヒートシンク付きでは長さや厚みが違うので、完成した状態で配送サイズを決めましょう。
ピン付きのCPUなど、形状が違うPCパーツを送る場合はCPUの梱包方法も参考にしてください。


