「テニスラケットが売れたけれど、入るダンボールがない」「プチプチで巻くだけで送って大丈夫?」「メルカリでは何サイズになる?」と迷いやすい荷物です。
テニスラケットは軽い一方で、成人用では全長27インチ(約68.6cm)のモデルが一般的です。細長く、フレーム・ガット面・グリップで形も硬さも違うため、全体を緩衝し、曲げずに硬い外装へ入れ、箱の中で動かさないことが基本です。
この記事では、ラケットカバーあり・なし、ちょうどいい箱がない場合まで分けて、メルカリなどのフリマ発送や個人間発送で使える梱包方法を解説します。
先に結論|テニスラケットはこの順番で梱包する
- ラケットの状態と付属品を確認する
- カバーがあればラケットを収納する
- ヘッド・フレーム・グリップを含め全体を緩衝材で包む
- 水濡れ対策をする
- 専用箱または加工したダンボールへ入れる
- 箱内の隙間を埋め、ラケットが動かないよう固定する
- 梱包後の3辺を測り、宅急便・ゆうパックなどを選ぶ
テニスラケットは長さとフレームの保護がポイント
ヨネックスの2026年テニスカタログでは、成人向けのEZONE 100やVCORE 100など多くのモデルが全長27インチです。27インチは約68.6cmなので、緩衝材と外箱を加えると長辺は70cmを超えやすくなります。
そのため、本や小型家電のような一般的な宅配箱では入りにくく、「長さを確保しながら、ヘッド部分を横から押されないようにする」ことが重要です。
| 守る場所 | 主なリスク | 梱包の考え方 |
|---|---|---|
| フレーム・ヘッド | 落下衝撃、角当たり、横からの圧力 | 全周を緩衝し、硬い外装で守る |
| ガット面 | 硬い物が当たる、強く押される | 硬い付属品を接触させず、上から押さえ込まない |
| シャフト・スロート | 箱内で曲げ方向の力がかかる | ラケット全体をまっすぐ固定する |
| グリップ | 擦れ、汚れ、水濡れ | 清潔な状態で保護し、防水する |
梱包に必要なもの
| 資材 | 用途 |
|---|---|
| ラケットカバー | 表面保護。付属している場合は先に収納する |
| プチプチなどの気泡緩衝材 | フレーム・グリップ・全体の衝撃保護 |
| 大きめのポリ袋・ビニール袋 | 水濡れ対策 |
| ラケット用ダンボール・長尺箱 | 外圧・曲げから守る外装 |
| 大きなダンボール | 専用箱がない場合の自作外箱 |
| 紙・エアークッションなど | 箱内の隙間固定 |
| 梱包用テープ | 外箱の封かん・補強 |
| メジャー | 梱包後の3辺サイズ確認 |
ラケットカバーは傷防止には役立ちますが、配送用ダンボールの代わりにはなりません。ヤマト運輸も、ラケットなどのスポーツ用品は、購入時の箱やダンボールなどで輸送に適した梱包がされていれば宅急便で発送できると案内しています。
テニスラケットを安全に送る7つの梱包手順

1.ラケットの状態と付属品を確認する
発送前に、フレームの傷・ヒビ、グロメットの状態、ガット、グリップ、バンパー部分などを確認します。フリマで販売した品なら、発送直前の状態が分かる写真を残しておくと確認しやすくなります。
ラケットカバー、振動止め、保証書など付属品がある場合は、出品内容と照合します。硬い小物をガット面へ直接載せたまま梱包せず、小袋へ分けて固定してください。
2.ラケットカバーがあれば先に収納する
純正カバーやラケットカバーが付属している場合は、ラケットを自然な向きで収納します。ショルダーベルトやファスナーの金具が大きく飛び出している場合は、外箱の中で引っ掛からないようまとめます。
カバーがない場合も発送できます。その場合は次の工程でラケット本体へ直接緩衝材を使います。
3.ラケット全体をプチプチで包む
ヘッドだけでなく、フレーム外周、スロート、シャフト、グリップまで全体をプチプチで覆います。
特に外周のフレームは、箱の壁や角と接触しやすい場所です。ヘッド周囲は緩衝材がずれないようテープで留めます。ただしテープをラケット本体・グリップ・カバーへ直接貼らず、緩衝材同士へ貼ります。
プチプチの巻き方やテープの留め方を詳しく確認したい場合はこちらも参考にしてください。
4.大きめの袋で水濡れを防ぐ
緩衝したラケットを大きめのポリ袋などへ入れ、開口部をテープで閉じます。長い袋がない場合は、袋を無理に引っ張ってラケットへ圧力をかけず、複数枚を重ねて水の入り口を減らす方法もあります。
特にグリップや布製カバーは水分を吸いやすいため、外箱とは別に内側の防水層を作っておくと安心です。
5.ラケットより少し大きいダンボールへ入れる
最も簡単なのは、テニスラケット用の長尺ダンボールや、ラケットが無理なく入る細長い箱を使う方法です。
箱は「入るかどうか」だけでなく、緩衝材を巻いたラケットが周囲に少し余裕を残して収まる大きさを選びます。ラケットを斜めに押し込んだり、フレームをたわませないと入らない箱は小さすぎます。
6.箱の中でラケットが動かないよう固定する
箱の底へ薄く緩衝材を敷き、ラケットを置きます。ヘッド左右、グリップ周辺、上下の空間へ紙やエアークッションなどを入れ、箱を軽く動かしてもラケットが移動しないようにします。
隙間材を詰める目的は「押さえ付ける」ことではなく、移動を止めることです。ふたを閉めるとガット面やフレームが押されるほど詰め込まないでください。
7.封かんして梱包後の3辺を測る
最後に箱の継ぎ目や開口部を梱包用テープで閉じ、必要な箇所を補強します。
配送サイズはラケット本体ではなく、梱包が完成した外箱の縦・横・高さで決まります。長さだけで120サイズと決めず、3辺を測ってから発送方法を選びます。
宅配便サイズの測り方はこちらで詳しく解説しています。
入る箱がない場合はダンボールを加工する
テニスラケットは細長いため、手元のダンボールにそのまま入らないことがよくあります。メルカリ公式コラムでも、ぴったりの箱がない場合は、大きなダンボールを平らにしてラケットに合わせて加工する方法が紹介されています。

大きなダンボールを開いて長尺箱に作り直す
大きなダンボールを接着部から開いて平らにし、緩衝済みのラケットを置いて必要な長さと幅を確認します。
ラケットの輪郭ぎりぎりで切るのではなく、フレーム外周に緩衝材と隙間固定材を入れられる余白を取ります。折り線を付け、ラケット全体を囲える箱状にしてからテープで固定します。
小さい箱しかない場合は2箱をつなぐ方法もある
長さのある箱がない場合は、同じくらいの幅・高さのダンボールを2つ使い、重なる部分を十分に確保してつなぐ方法もあります。
継ぎ目は箱の弱点になるため、ラケットのヘッド中央など最も負荷がかかりやすい位置に継ぎ目が集中しないよう配置し、外側からテープで補強します。
ダンボールを2つつなげる具体的な作り方はこちらで確認できます。
巻きダンボールを使う場合も外圧対策をする
巻きダンボールは長物の形に合わせやすい資材ですが、巻くだけでは平面方向からの圧力に弱くなることがあります。高価なラケットでは、板ダンボールを両面へ当てる、箱状に成形するなどして剛性を持たせます。
配送会社によって荷姿の判断が異なる場合があるため、箱ではない特殊な荷姿にする場合は発送前に受付条件も確認してください。
一般的な成人用ラケットは120サイズ前後になりやすい
成人用ラケットの全長が約68.6cmあるため、外箱の幅と厚さを加えると、100サイズ以内に収めるのは難しいことがあります。
たとえば、梱包後の外寸が74cm × 34cm × 8cmなら3辺合計は116cmなので120サイズです。これは一例で、ラケットのフェイスサイズ、カバー、緩衝材、箱の作り方によって変わります。
メルカリ公式のラケット梱包コラムでも、一般的なラケットは120サイズ以内に収まることが多いと案内されています。ただし同コラムは掲載当時の情報を含むため、送料・発送場所などは最新のメルカリヘルプで確認してください。
120サイズを100サイズへ下げるために、緩衝材を減らしたり、フレームを押さえ込んだりしないでください。まず安全な梱包を完成させ、その結果のサイズで発送します。
テニスラケットを送れる主な発送方法
| 発送方法 | 上限 | ラケット発送でのポイント |
|---|---|---|
| ヤマト運輸・宅急便 | 3辺合計200cm以内・30kg以内。1辺170cm以内 | ラケット等も、ダンボールなどで輸送に適した梱包なら発送可能 |
| 日本郵便・ゆうパック | 3辺合計170cm以内・25kg以内 | 追跡・対面配達。損害賠償は最高30万円まで |
| らくらくメルカリ便・宅急便 | 60〜200サイズ | 120サイズは15kgまで・全国一律1,200円 |
| ゆうゆうメルカリ便・ゆうパック | 60〜170サイズ・25kgまで | 120サイズは全国一律1,200円 |
2026年9月25日時点では、らくらくメルカリ便の宅急便120サイズ、ゆうゆうメルカリ便のゆうパック120サイズはいずれも1,200円です。ラケットは重量より外寸でサイズが決まることが多い荷物なので、梱包後の3辺計を先に測ってください。
ヤマト運輸の一般宅急便では、3辺合計と実重量を比べて大きい方のサイズが適用されます。120サイズは3辺合計120cm以内・15kgまでです。
日本郵便の一般ゆうパックは3辺合計170cm以内・25kgまでで、運賃は差出地・届け先・サイズなどで変わります。
ラケットカバーだけで発送しない
ラケットカバーは持ち運びや擦り傷防止には便利ですが、配送中に他の荷物と接触したときの外圧や角当たりまで十分に防ぐものではありません。
ヤマト運輸もラケットについて、購入時の箱やダンボールなどで輸送に適した梱包を求めています。カバーの上から緩衝し、さらにダンボールで外装を作るのが基本です。
2本以上を一緒に送る場合
複数本を同梱する場合は、ラケット同士を裸のまま重ねず、1本ずつ緩衝材で包みます。
特にフレーム同士やグリップエンドがガット面へ直接当たらないようにし、箱内で2本が動かないよう固定します。本数が増えると幅・厚さが増え、120サイズを超える場合があるため、完成後に改めて3辺を測ります。
テニスラケット梱包のNG例
- ラケットカバーだけで発送する
- フレームやグリップを裸のままダンボールへ入れる
- 硬い付属品をガット面へ直接当てる
- ラケットを斜めに曲げないと入らない箱へ押し込む
- 箱の中でラケットが大きく動く状態にする
- 隙間材を詰めすぎてガット面・フレームを押す
- 送料を下げるため緩衝材を減らす
- 自作箱の継ぎ目を十分に補強しない
- ラケット本体やグリップへ梱包テープを直接貼る
- 本体サイズだけで送料を判断し、梱包後の3辺を測らない
発送前チェックリスト
よくある質問
テニスラケットはプチプチだけで発送できますか?
おすすめしません。プチプチは衝撃をやわらげますが、曲げや外圧への強さはダンボールほどありません。ヤマト運輸もラケットは購入時の箱やダンボールなどで輸送に適した梱包をするよう案内しています。
ラケットカバーがなくても送れますか?
送れます。ラケット全体をプチプチで保護し、防水したうえで、ラケットより少し大きい硬いダンボールへ入れてください。カバーがない分、フレーム・グリップ表面の擦れ対策を丁寧にします。
テニスラケットはメルカリで何サイズになりますか?
一般的な成人用ラケットでは120サイズ前後になりやすいですが、必ず同じとは限りません。梱包後の外箱の縦・横・高さの合計で決まります。120cm以内なら120サイズ、120cmを超え140cm以内なら140サイズです。
ラケット用のダンボールはどこで用意できますか?
ラケット用の専用ダンボールを購入する方法のほか、大きなダンボールを開いて加工する方法があります。小さい箱しかない場合は、十分な重なりを取って2箱をつなぐ方法もあります。
ガットは発送前に緩めた方がいいですか?
今回確認した配送会社・メルカリの梱包案内では、発送条件としてガットを緩めるよう求める記載は確認できませんでした。自己判断でガットを切ったり張り直したりせず、ガット面へ硬い物や強い圧力が加わらないよう保護して発送します。張り替え店や修理先から指定がある場合は、その指示を優先してください。
まとめ
テニスラケットの梱包では、長い形を曲げずに保つこと、フレームとガット面へ強い力をかけないこと、硬いダンボール外装で守ることが重要です。
ラケットカバーがあれば収納し、その外側をプチプチで包んで防水します。専用箱がない場合は、大きなダンボールを加工するか、必要に応じて2箱をつないで長尺箱を作ります。
一般的な成人用ラケットは梱包後に120サイズ前後になることがありますが、送料を先に決めつけず、安全な梱包を完成させてから3辺を測ってください。
参考:ヨネックス「2026 TENNIS/SOFT TENNIS カタログ」、ヤマト運輸「バットやラケット、竹刀など、スポーツ用品は送れますか?」、ヤマト運輸「宅急便のサイズについて」、日本郵便「ゆうパック」、メルカリ「ラケットはどう梱包する?」、メルカリ「宅急便(らくらくメルカリ便)」、メルカリ「ゆうパック(ゆうゆうメルカリ便)」(2026年9月25日確認)





