PCキーボードを発送するときは、キーを押しつぶさないこと、長い本体を曲げないこと、箱の中で動かさないことが重要です。
キーボードは一見すると丈夫そうですが、キーキャップ、スイッチ、フレーム、ケーブル接続部など、輸送中に負荷が集中すると破損しやすい部分があります。薄型キーボードでは本体のたわみ、メカニカルキーボードではキーやスイッチ周辺への衝撃にも注意が必要です。
また、ワイヤレスキーボードには乾電池式と充電式があり、内蔵リチウムイオン電池を使う機種では配送条件の確認も必要です。
この記事でわかること
- PCキーボードを安全に発送する梱包方法
- キー面を押しつぶさない保護方法
- 有線キーボードのケーブルを傷めないまとめ方
- ワイヤレスキーボードの電池・バッテリーの注意点
- 元箱あり・元箱なしの梱包方法
- メカニカル・薄型キーボードで注意する点
- 封筒ではなく箱を使う理由
- キーボードは宅配便で発送できる
- キーボード梱包で守るべき4か所
- キーボードの梱包に必要なもの
- PCキーボードを発送する8つの梱包手順
- 元箱がある場合は元のトレー・緩衝材を活用する
- 元箱がないキーボードは「キー面」と「曲げ」を意識する
- メカニカルキーボードの梱包で注意すること
- 薄型・パンタグラフ式キーボードは本体のたわみに注意
- 有線キーボードのケーブルを本体へ巻き付けない
- ワイヤレスキーボードの電池・バッテリーを確認する
- キーボードはクッション封筒で送らない方が安全
- パソコン本体と一緒に送る場合は直接重ねない
- CPUなどPCパーツとは梱包の弱点が違う
- キーボード梱包で避けたいNG例
- 発送前チェックリスト
- キーボードの梱包でよくある質問
- まとめ
キーボードは宅配便で発送できる
PC用キーボードは、適切に梱包すれば宅配便で発送できます。
ヤマト運輸も、パソコンや周辺機器としてキーボード・マウスを発送できると案内しています。宅急便を利用する場合は、サイズ・重量の規定内で、輸送に適した梱包を行う必要があります。
キーボード単体を送る場合は、パソコン本体より軽いものの、横長で薄いため、落下衝撃よりも「キー面への圧力」と「本体の曲げ」を意識して梱包するのがポイントです。
キーボード梱包で守るべき4か所
| 守る場所 | 主な破損リスク | 対策 |
|---|---|---|
| キー面 | 押し込み・キーキャップ外れ・スイッチへの負荷 | 直接荷重をかけず、上面に空間と緩衝を作る |
| 四隅・フレーム | 角打ち・割れ・変形 | プチプチを厚めにし、箱との接触を避ける |
| ケーブル・端子 | 根元の断線・コネクタ破損 | 本体へ巻き付けず、ゆるくまとめて別保護 |
| 本体全体 | たわみ・曲がり | 長さに合う箱で、中央が浮かないよう固定 |
キーボードの梱包に必要なもの
| 梱包資材 | 用途 |
|---|---|
| やわらかい紙・薄いシート | キー面や表面の擦れ防止 |
| プチプチ | 本体・四隅・側面の衝撃保護 |
| OPP袋・ポリ袋 | 水濡れ防止 |
| 小袋 | USBレシーバーや小物の紛失防止 |
| ダンボール | 外圧・曲げからキーボードを守る |
| 紙・エアー緩衝材 | 箱の中の隙間を埋める |
| 梱包用テープ | 外箱の封かん |
PCキーボードを発送する8つの梱包手順

1.発送前に動作と外観を確認する
中古キーボードを売却・譲渡する場合は、発送前にキー入力、接続、外観を確認します。
- 主要キーが反応するか
- キーキャップの外れ・欠けがないか
- フレームに割れや大きな反りがないか
- USB端子やケーブル根元に破損がないか
- ワイヤレスの場合は接続できるか
- USBレシーバーや付属品がそろっているか
フリマアプリなどで発送する場合は、発送前の状態を写真に残しておくと、到着後に状態確認が必要になったときに比較しやすくなります。
2.ワイヤレスキーボードは電源を切り、電池方式を確認する
ワイヤレスキーボードは、発送前に電源スイッチをOFFにします。
電池方式は製品によって異なります。たとえばMicrosoft Surface Keyboardは単4乾電池2本を使用する機種があり、Apple Magic Keyboardは充電式バッテリーを内蔵しています。
つまり「ワイヤレスキーボード=すべてリチウム電池内蔵」ではありません。発送前に、自分のキーボードが乾電池式なのか、充電式バッテリー内蔵なのかを確認してください。
3.キー面へやわらかい保護材を当てる
キー面へ薄い不織布、やわらかい紙、薄い緩衝シートなどを当てます。
目的は、プチプチや箱の内側とキーキャップが直接こすれるのを防ぐことです。
メカニカルキーボードではキーキャップが高く突出していることが多いため、特定のキーだけへ強い力がかからないようにします。薄型キーボードでは、キーよりも本体全体のたわみに注意します。
4.ケーブル・USBレシーバー・付属品を別に保護する
有線キーボードのケーブルは、本体へきつく巻き付けないようにします。
大きな輪になるようゆるくまとめ、ケーブル根元やUSB端子へ急な折れができないようにしてください。
着脱式ケーブルなら、本体から外し、別にまとめて袋やプチプチで保護します。
ワイヤレスキーボードのUSBレシーバーは非常に小さいため、本体の収納スロットがある機種はそこへ戻します。収納場所がない場合は、小袋へ入れて紛失を防ぎます。
5.キーボード全体をプチプチで包む
表面を保護したキーボード全体をプチプチで包みます。
特に四隅と側面は、落下時に力が集中しやすいため少し厚めにします。
ただし、キー面へプチプチを強く締め付ける必要はありません。本体の周囲を衝撃から守りつつ、キーを押し込み続けない程度に包みます。
プチプチの基本的な使い方は「プチプチの梱包方法」でも解説しています。
6.袋へ入れて水濡れを防ぐ
緩衝したキーボードを、入るサイズのポリ袋・OPP袋などへ入れます。
キーボードは電子機器なので、外箱が雨で濡れた場合に備えて商品側でも防水しておく方が安全です。
防水梱包の基本は「防水梱包のやり方」を参考にしてください。
7.キーボードより少し大きいダンボールへ入れる
キーボードを、長さ・幅とも少し余裕のあるダンボールへ入れます。
長すぎる箱だと中で動きやすく、小さすぎる箱だとふたを閉めたときにキー面やフレームを圧迫します。
また、キーボードは横長なので、箱の中央が大きく空いて本体がたわまないよう、底面全体をある程度支えられるサイズを選びます。
8.上下・左右の隙間を埋めて固定する
箱の底・側面・上部へ緩衝材を入れます。
箱を軽く動かして、キーボードが前後左右へ滑らない状態にしてください。
ただし、上から大量の紙を押し込み、キーを強く押さえ付けるのは逆効果です。本体が動かない程度に周囲を固定し、キー面へは余計な圧力をかけないことが重要です。
箱内固定の方法は「梱包の隙間の埋め方」も参考になります。
元箱がある場合は元のトレー・緩衝材を活用する
購入時の箱や成形トレーが残っている場合は、できるだけ元の収納位置へ戻します。
純正梱包は、キー面・側面・本体形状に合わせて作られているため、元箱なしより安定させやすいです。
ただし、メーカー箱も商品の一部としてきれいに残したい場合は、そのまま送り状を貼らず、元箱 → 防水・必要な緩衝 → 外側のダンボールという二重梱包にします。
元箱がないキーボードは「キー面」と「曲げ」を意識する
元箱がない場合は、箱選びが重要になります。
長さだけ合う細長い箱へ入れても、幅や高さに大きな余裕があると輸送中に本体が動きます。逆に高さが足りない箱では、ふたを閉めたときにキーを押し込む可能性があります。
元箱なしでは、次の3点を確認してください。
- キー面と箱のふたが直接接触していない
- 本体の四隅・側面に衝撃吸収材がある
- 箱の中央でキーボードが大きくたわまない
メカニカルキーボードの梱包で注意すること
メカニカルキーボードは、一般的な薄型キーボードより厚く、重量がある製品も多いです。
キーキャップが高く、交換可能なモデルもあるため、配送中にキー面へ強い圧力をかけないことが重要です。
高価なカスタムキーボードやキーキャップセットでは、外れやすいキーキャップ・装飾キーがある場合に限り、購入者と状態を確認したうえで別包装にする方法もあります。ただし、通常のキーボードでキーキャップをすべて外す必要はありません。
本体が重い場合は、底面と四隅の緩衝材を増やし、箱の中で移動しないよう固定します。
薄型・パンタグラフ式キーボードは本体のたわみに注意
薄型キーボードはキー自体の高さは低いものの、本体が薄く長いため、中央へ曲げる力がかかると変形する可能性があります。
Magic Keyboardのような薄型ワイヤレスキーボードでも、横幅が約28cm、テンキー付きでは約42cmあるモデルがあります。
薄いからといって封筒へ入れるのではなく、長さに合った平らな箱へ入れ、箱全体で本体を支えるようにします。
有線キーボードのケーブルを本体へ巻き付けない
有線キーボードで起こりやすいのが、ケーブル根元への負荷です。
本体へきつく巻き付けると、ケーブル出口やUSB端子付近に強い曲げが生じます。
ケーブルは自然なカーブを保つ大きさでまとめ、結束バンドや面ファスナーを強く締め過ぎないようにします。
着脱式なら、ケーブルを外して個別包装する方が本体と接触しにくくなります。
ワイヤレスキーボードの電池・バッテリーを確認する
ワイヤレスキーボードでは、発送前に電源方式を確認します。
乾電池式の場合
単3・単4などの乾電池式では、配送中に電源が入らないようスイッチをOFFにします。
長期輸送や中古品発送で液漏れが心配な場合は、電池を取り外し、必要なら別に保護して同梱する方法があります。
ヤマト運輸ではアルカリ乾電池などを宅急便で送ることができ、送り状には「電池」だけでなく具体的な種類を書くよう案内しています。
充電式・リチウムイオン電池内蔵の場合
Magic Keyboardのように、充電式バッテリーを内蔵しているキーボードもあります。
リチウムイオン電池を内蔵する機器は、配送会社によって航空搭載条件が異なります。
ヤマト運輸では、リチウムイオン電池内蔵機器は条件を確認したうえで宅急便として発送できますが、航空搭載できない場合があります。
日本郵便でも、リチウム電池を含むゆうパックを航空輸送する場合には所定の条件があり、条件を満たさない・確認できない場合は陸送等となり配達が遅れることがあります。
送り状には「PCキーボード(リチウムイオン電池内蔵)」など、内容物と電池の有無が分かる具体的な品名を記載すると確認しやすくなります。
キーボードはクッション封筒で送らない方が安全
コンパクトなキーボードなら、サイズ上は大きめのクッション封筒へ入ることがあります。
しかし、クッション封筒では上からの荷重や本体の曲げを防ぎにくいため、梱包辞典ではキーボード単体でもダンボール発送を基本とします。
特に、メカニカルキーボード、高価なキーボード、薄型で長いキーボードは箱を使う方が安全です。
パソコン本体と一緒に送る場合は直接重ねない
キーボードをデスクトップPCや周辺機器と同じ箱へ入れる場合は、キーボードを本体へ直接重ねないようにします。
それぞれを個別に緩衝し、重いパソコン本体がキーボードへ荷重をかけない位置へ配置してください。
パソコン本体の梱包については「パソコンの梱包方法」で詳しく解説しています。
CPUなどPCパーツとは梱包の弱点が違う
キーボードとCPUはどちらもPC関連製品ですが、梱包で守る場所は異なります。
キーボードはキー面・フレーム・曲げを守るのが中心です。一方、CPU単体は接点・ピン・静電気への配慮が重要になります。
PCパーツをまとめて発送するときは、同じ「精密機器」と考えて一括包装せず、部品ごとに弱点に合わせて保護してください。
キーボード梱包で避けたいNG例
- キー面へダンボールや付属品を直接押し当てる
- プチプチを強く締めてキーを押し込み続ける
- ケーブルを本体へきつく巻き付ける
- USBレシーバーを裸のまま箱へ入れる
- キーボードを裸のままダンボールへ入れる
- 大きすぎる箱で中身を固定しない
- 小さすぎる箱へ押し込む
- 薄型キーボードを封筒だけで送る
- 重いPC本体をキーボードの上へ載せる
- ワイヤレスキーボードの電池方式を確認せず発送する
発送前チェックリスト
キーボードの梱包でよくある質問
キーボードはプチプチだけで送れますか?
おすすめしません。プチプチは衝撃をやわらげますが、本体の曲げや外圧を十分に防げません。プチプチで包んだあと、長さに合ったダンボールへ入れて固定してください。
メカニカルキーボードはキーキャップを全部外した方がいいですか?
通常はすべて外す必要はありません。キー面へ強い圧力をかけず、本体全体を固定する方が扱いやすいです。特殊なキーキャップや外れやすい部品がある場合のみ、必要に応じて個別保護を検討します。
ワイヤレスキーボードの電池は抜いた方がいいですか?
乾電池式か内蔵充電池式かで対応が変わります。乾電池式では、長期輸送や液漏れが心配なら取り外す方法があります。内蔵バッテリーは無理に取り外さず、電源をOFFにし、配送会社のリチウム電池条件を確認してください。
キーボードをパソコンと同じ箱へ入れてもいいですか?
同梱できますが、それぞれを個別に緩衝し、重いパソコン本体がキーボードへ直接当たらないよう分けて固定してください。
キーボードは封筒で発送できますか?
サイズ上は入る場合がありますが、曲げや外圧を受けやすいため、ダンボール発送をおすすめします。特に高価なキーボードや薄型・大型モデルでは箱を使う方が安全です。
まとめ
PCキーボードの梱包では、動作確認 → 電源・電池確認 → キー面保護 → ケーブル・小物を別保護 → プチプチ → 防水 → ダンボール → 隙間固定が基本です。
特に重要なのは、キーボードを箱の中で動かさないことと、キー面を強く押さえ付けず、本体へ曲げる力をかけないことです。
ワイヤレスキーボードは、乾電池式とリチウムイオン電池内蔵式で配送時の確認事項が異なるため、発送前に製品仕様と配送会社の条件を確認してください。
参考:ヤマト運輸「パソコンや周辺機器は送れますか?」、ヤマト運輸「電池やバッテリーは送れますか?」、日本郵便「リチウム電池をゆうパックで送る際の注意点」、Microsoft「Surface キーボードを使用する」、Apple「キーボード等の内蔵バッテリーを充電する」(2026年9月22日確認)



