カメラを発送するときは、本体への衝撃だけでなく、レンズ・液晶・マウント部・ダイヤルなどの突起・付属品との擦れを防ぐことが重要です。
レンズ交換式カメラでは、本体とレンズを別々に保護してから箱へ入れると、マウント部やレンズへ余計な力がかかりにくくなります。
この記事では、カメラ本体・交換レンズ・バッテリーや付属品まで含めた梱包手順を解説します。
この記事でわかること
- カメラ発送前に外しておきたいもの
- カメラ本体の梱包手順
- 交換レンズの梱包方法
- 液晶・マウント・突起部を守るポイント
- バッテリーを同梱するときの注意
- 箱の中でカメラを動かさない方法
カメラの梱包で防ぎたい4つのこと
- 衝撃:落下や振動による本体・レンズ内部へのダメージを防ぐ
- 擦れ:本体・レンズ・付属品同士が直接こすれるのを防ぐ
- 圧力:液晶、ダイヤル、レンズ先端などへ局所的な力がかかるのを防ぐ
- 水濡れ:雨や外装の破れから機材を守る
ヤマト運輸は、デジタルカメラやフィルムカメラについて、メーカー梱包箱または同等の梱包であれば宅急便で送れると案内しています。
ただし購入時の箱以外では、梱包状態によって受け付けられない場合があります。
梱包全体の基本は「梱包の基本|水濡れ・破損・飛び出しを防ぐ方法」も参考にしてください。
カメラの梱包に必要な資材
| 資材 | 用途 |
|---|---|
| ボディキャップ・レンズキャップ | マウント部やレンズ面を保護する |
| OPP袋・ポリ袋 | 本体やレンズの水濡れ対策 |
| プチプチ | 衝撃をやわらげる |
| やわらかいシート・薄紙 | 液晶や塗装面への擦れを抑える |
| 小袋 | バッテリー、充電器、ケーブルなどを分ける |
| ダンボール | 外圧から機材を守る |
| 隙間埋め材 | 箱内で本体やレンズが動くのを防ぐ |
| 梱包用テープ | 外箱を封かんする |
発送前にカメラを準備する

1.電源を切る
電源をOFFにし、動作が停止したことを確認します。
輸送中に誤って電源が入らない状態にします。
2.メモリーカードやストラップなどを外す
発送目的に不要なメモリーカード、ストラップ、ケースなどは外します。
キヤノンの修理・メンテナンス発送でも、ボディキャップやレンズキャップ以外の付属品は紛失防止のため外すよう案内しています。
3.交換レンズは本体から外す
レンズ交換式カメラを元箱なしで送る場合は、本体とレンズを別々に保護すると梱包しやすくなります。
レンズを装着したままだと、箱へ衝撃が入ったときにマウント部へ力がかかるためです。
4.ボディキャップを付ける
レンズを外したカメラ本体にはボディキャップを装着し、マウント内部へほこりや異物が入りにくい状態にします。
5.レンズの前後キャップを付ける
交換レンズには前キャップと後キャップを取り付けます。
キャップがない場合はレンズ面へ梱包材を直接押し付けず、硬い面が触れないよう慎重に保護します。
6.付属品を分ける
充電器、ケーブル、予備バッテリーなどは本体へ直接ぶつからないよう、小袋や別の緩衝材で個別にまとめます。
カメラ本体の梱包手順

1.液晶・ダイヤル・突起部を確認する
背面液晶、ファインダー、ダイヤル、グリップ、ホットシューなど、外側へ出ている部分を確認します。
緩衝材を巻いたときに一部だけへ強い圧力がかからないようにします。
2.必要なら液晶面へやわらかい保護材を当てる
液晶面へ硬い付属品やプチプチの端が直接押し付けられないよう、やわらかいシートなどを1枚はさんで保護します。
3.本体を袋へ入れて防水する
本体全体をOPP袋やポリ袋へ入れ、水濡れや汚れを防ぎます。袋の余りは軽く折り、突起部へ食い込まないようにします。
4.プチプチで全体を包む
袋の上からプチプチで包みます。
液晶・ファインダー・ダイヤルへ局所的に力がかからないよう、全体へ均等に緩衝層を作ります。
5.箱底へ緩衝材を敷く
カメラを直接ダンボールの底へ置かず、まず底面に緩衝材を敷きます。
6.外箱の中央付近へ入れて隙間を埋める
本体を箱の壁へ直接触れさせず、周囲を緩衝材で固定します。箱を軽く動かしても本体が滑らない状態にします。
交換レンズの梱包手順
交換レンズは、ガラス面だけでなく鏡筒・マウント・ズーム部分も保護します。
本体と同じ箱へ入れる場合も、レンズを裸のまま本体へ接触させないことが重要です。

1.前後キャップを付ける
レンズ前面とマウント側の両方へキャップを付けます。レンズフードは外せる場合、別に保護すると梱包サイズを調整しやすくなります。
2.袋へ入れる
レンズ全体を袋へ入れ、水濡れやほこりを防ぎます。
3.プチプチで包む
鏡筒全体へ均等に緩衝材を巻きます。ズームリングやスイッチの一部だけへ圧力が集中しないようにします。
4.必要なら小箱や仕切りを使う
高価なレンズや重量のあるレンズは、個別の小箱や仕切りを使うと、本体や他のレンズとの接触を防ぎやすくなります。
5.外箱の中で動かないよう固定する
レンズと本体を同梱する場合は、それぞれの間にも緩衝材を入れます。
重いレンズが移動して本体へぶつからないよう、位置を固定します。
元箱がある場合は専用緩衝材を使う
購入時のメーカー箱と専用の成形緩衝材が残っている場合は、それを利用するのが基本です。
カメラ本体・レンズを所定の位置へ戻し、必要ならメーカー箱を袋やプチプチで保護したうえで、さらに外箱へ入れます。
コレクション性がある商品の場合は、メーカー箱へ直接送り状やテープを貼らない方が状態を保ちやすくなります。
バッテリーを同梱するときは配送会社の条件を確認する
デジタルカメラにはリチウムイオンバッテリーが使われることが多く、配送方法によって取扱条件が変わります。
ヤマト運輸では、リチウムイオン電池を内蔵する製品は一定条件で宅急便として発送できますが、壊れた・故障したバッテリーが内蔵されているものは取り扱えません。
また、2025年12月31日以降、個人客から預かったリチウム電池を含む製品は航空輸送できないと案内しています。
カメラ本体とレンズは個別に包む
| 機材 | 保護の基本 | 注意点 |
|---|---|---|
| カメラ本体 | ボディキャップ+防水+緩衝 | 液晶・ファインダー・ダイヤルを圧迫しない |
| 交換レンズ | 前後キャップ+防水+緩衝 | 本体や他レンズと直接ぶつけない |
| 充電器・ケーブル | 小袋などでまとめる | プラグを本体や液晶へ当てない |
| 予備バッテリー | 端子が短絡しないよう保護 | 配送会社の条件を確認する |
| ストラップ・ケース | 必要な場合のみ別包装 | 本体へ絡ませない |
ダンボールは緩衝材込みで選ぶ
カメラ本体やレンズは、緩衝材を巻くと本体寸法よりかなり大きくなります。
小さすぎる箱へ押し込むと液晶やレンズへ力がかかり、大きすぎる箱では輸送中に動きやすくなります。
箱のサイズ・厚み・強度は「ダンボールの選び方」も参考にしてください。
カメラの梱包で避けたいNG例
- 交換レンズを付けたまま、元箱なしで雑に梱包する
- ボディキャップやレンズキャップを付けずに包む
- 液晶へ充電器やケーブルを直接当てる
- カメラ本体とレンズを裸のまま同じ箱へ入れる
- 箱の中に大きな隙間を残す
- 小さすぎる箱へ押し込む
- バッテリーの状態や配送条件を確認せず発送する
- 高額な機材なのに配送サービスの補償上限を確認しない
発送前チェックリスト
発送サイズの確認は「宅配便サイズの測り方」、箱の封かんは「ダンボールのテープの貼り方」も参考にしてください。
カメラの梱包でよくある質問
レンズを付けたまま発送してもいいですか?
購入時の専用箱・専用緩衝材があり、その状態で固定される場合を除き、元箱なしでは本体と交換レンズを分けて個別に保護する方が扱いやすくなります。
マウント部へ余計な力をかけないためにも、ボディキャップとレンズ前後キャップを使います。
カメラはプチプチを何重に巻けばいいですか?
機材の大きさ・重量・箱との隙間で必要量は変わります。回数を固定するより、液晶や突起部へ圧力を集中させず、外箱の壁から十分に離し、箱内で動かない状態を作ることを優先します。
バッテリーはカメラに入れたままでいいですか?
発送目的や配送会社の条件によって扱いが変わります。修理発送などではメーカーがバッテリーを外すよう指定する場合もあります。
一般発送では配送会社のリチウム電池条件を確認し、故障・膨張・破損したバッテリーは送らないでください。
高額なカメラも宅急便で送れますか?
ヤマト運輸の宅急便は、荷物1個あたりの責任限度額を30万円までと案内しています。
高額なカメラ・レンズでは、発送前に配送サービスの補償範囲や取扱条件を確認してください。
まとめ
カメラの梱包では、本体とレンズを個別に保護する → キャップでマウント・レンズ面を守る → 防水する → 緩衝材で包む → 外箱の中で動かないよう固定するのが基本です。
特に液晶・ダイヤル・レンズ・マウント部は、外からの衝撃だけでなく、梱包材や付属品による局所的な圧力にも注意します。
バッテリーを同梱する場合は配送会社の最新条件も確認して、安全に発送しましょう。
参考:キヤノン「引取修理サービス(セルフ梱包)」、キヤノン「あんしんメンテ/オーバーホール引取サービス」、ヤマト運輸「テレビやオーディオ・カメラなどは、送れますか?」、ヤマト運輸「リチウムイオン電池を内蔵している製品・機器は、送れますか?」(2026年9月18日確認)


